約 3,278,849 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2114.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1010 ディスクトップまりさ/コメントログ」 まりしゃは本当に気持ち悪いゆっくりだとよくわかるよ -- 2010-11-17 15 49 41 機械化されたゆっくりか、凄いな… 本編より、ゆっくり動画が気になったな。 バトルロイヤルとか見てみてぇw -- 2010-12-05 22 10 45 この性格だとさなえ種のほうが良かった気がするな -- 2011-09-15 22 41 49 善良種物か、これはこれでゆっくり出来た -- 2014-08-15 01 37 16 Dーdayごっこ超観てえ! -- 2017-04-01 12 30 18 「シミュレーションペット:ゆっくり」って感じか? ゆっくりを飼う人のための練習台だな。 感情や性格でさえプログラミングされているからNPCにしか見えない。 虐待お兄さん的には物足りないかな~。 何せ虐めてもプログラム通りの反応しか見せないからね。 むしろ、色々な設定を組んで馴染んだ頃に、制御チップを外したらどうなるか?とかやってみたい。 ↓×3 希少種や好みのゆっくりが「AIの如く感情の無い笑顔」をするのがいいのか? -- 2018-01-18 02 21 20 タイトル見たときから気になったんだが、ディスクトップじゃなくデスクトップじゃないのか? -- 2018-03-15 05 52 44
https://w.atwiki.jp/negiijime2/pages/389.html
超鈴音の計画は失敗に終わった。 あと一歩のところで担任のネギ・スプリングフィールドに邪魔をされたからだ。 だが後悔はない。 “思いを通すのは力ある者のみ、正義だろうが悪だろうがネ” 自分で言ったこの言葉通りに沿うのなら、自分には思いを通す力がネギに劣っていたことだからだ。 言い訳などみっともない上に言いだしっぺの自分が言える立場でもない。 だから倒されたとき、素直に負けを認めた。 魔法学園側がどんな処分を下すかは後にして、自分の力を阻止したネギを深く尊敬した。 この力を自分側に向けられなかったのが痛い。 だが、この思いがどれだけ自分の胸に突き刺さったことか…天才、完璧超人の超でさえ、予想もしていなかった。 否、予想すら出来なかった…。 ちゃおいじめ―1― ちゃおいじめ―2― ちゃおいじめ―3― ちゃおいじめ―4― ちゃおいじめ―5― ちゃおいじめ―6― ちゃおいじめ―7―プロローグ ちゃおいじめ―8― ちゃおいじめ―9― ちゃおいじめ―10― ちゃおいじめ―11―※最終話
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1134.html
Ⅰ.タケコプター 「ぱちゅりー、これはな~に?」 「むきゅ!! これはたけこぷたーというものよ!! これをつかうと、おそらをとぶことができるのよ!!」 「ゆゆっ!! おそらをとべるの!! まりさ、おそらをとびたいよ!!」 「れいむもとびたい!!」 「わかったわ!! ちょうどふたつあるから、まりさとれいむでおそらをとんでみてね!!」 ぱちゅりーはそう言うや、まりさとれいむの頭にタケコプターを乗せてくれた。 ちなみにれいむは問題なく乗せられたが、帽子をかぶっているまりさはどこに乗せればいいか迷い、結局トンガリ帽の天辺に乗せることにした。 永沢君の帽子みたいである。 ぱちゅりーが舌でスイッチを押してあげると、プロペラが回転し、2匹が浮かび上がった。 「すご~い!! おそらをとんだよ!!」 ちなみに、まりさは帽子を被っているのに何で帽子だけ飛んで行かないのとか、重力に引かれてグニャアアァァと体が下に伸びないのとか、空気の読めないことを言ってはいけない。 そんなこと言ったら、ダメ太君やパンチラちゃんも、空中頭吊り自殺を何度敢行したか分からない。 すべては神(原作)の思し召しである。 大空を舞った2匹は、存分に空の旅を味わった。 しかも、慣れてくると自在に操れるようになり、どこにでもすんなりと飛ぶことが出来た。 高い崖の上にも行けるし、湖すれすれにも飛ぶことが出来る。 人間の畑に降りて野菜を食い荒らし、怒った人間が襲って来ても、すぐに手の届かないところに逃げることが出来る。 今の2匹には、いけない場所は何もなかった。 「まりさ!! きもちいいね!!」 「ゆ~!! とりさんは、いつもこんなけしきをみているんだね!!」 空から雄大な景色を眺め、黄昏る2匹。何とも生意気なゆっくり達だ。 しかし、のんびり空の旅も、気がつけば山に夕日が掛かり、カラスが鳴いている。 もう日暮れは、すぐそこだ。 「れいむ、そろそろもりにかえろうね!!」 「そうだね!!」 今日は存分に楽しんだ。明日もまた、大空を楽しもう。 れいむとまりさは、森への帰路についた。 あと少しで森に着くかという頃、まりさの頭上でカタカタという妙な音が鳴り響いた。 「ゆっ? なんのおと?」 まりさが上を向くも、空には雲しか掛かっていない。 れいむに聞こうとしたら、なぜかれいむはまりさより高い場所を飛んでいた。 なんでれいむはあんな所にいるんだろう? 自分たちは並列して飛んでいたはずなのに? まりさはれいむの元に行こうとしたが、なぜか制御がきかず、むしろ2匹の距離は遠くなっていった。 「まりさぁ!! なんで、したにおりていくのぉ? まだもりじゃないよぉ!!」 れいむも気になったのだろう。 高度を下げてまりさの元にやってきた。 「まりさにもわから……」 まりさの言葉は、すべてれいむに伝えられることはなかった。 言うより先に、まりさの体は地面に落ちて行ったのである。 「ゆああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――!!!!!! おちるよおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ――――――!!!!」 訳が分からない。 何でいきなり落ちるのだろう。操作を間違ってはいないはずだ。 しかし、そんなことはこの際どうでもいい。 このまま落ちるということは、地面と激突して死ぬということだ。 「れいむうううぅぅぅ――――!!! たすけてえええぇぇぇぇぇ――――――!!!」 恐怖にかられ、まりさはれいむに助けを求める。 れいむもよく分からないが、まりさが危険な目に合っているということは理解出来た。 すぐに、まりさの元に駆けつける。 自由落下のまりさより、タケコプターのれいむのほうが早かったようで、れいむは地面に着く前にまりさの元に辿り着いた。 「まりさ、ゆっくりまっててね!! れいむがしたからもちあげるからね!!」 「ありがとう!! れいむ!!」 れいむは落下するまりさの下に体を持ってくると、全身でまりさを支えに掛った……が、 「ゆぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――!!!!!」 まりさの絶叫が、れいむのすぐ上で聞こえてきた。 しかも、絶叫と共に真っ黒な訳の分からに物が、たくさん下に落ちて行く。 それはれいむの体にも付着し、何だろうとれいむが舐めてみると、甘く美味しいものであった。 れいむはまりさの居る真上を見上げた。 しかし、どこにもまりさの姿は見当たらなかった。 「ゆっ? まりさ、どこいったの?」 今まで感じていたまりさの重さも無くなり、れいむは不思議に思った。 すると、下のほうから、微かな声が聞こえてきた。 「れい…む……なに……する………の?」 そこには、なぜか半身がボロボロになったまりさの姿があった。 皮は破け、餡子が空中でどんどん放出される。 れいむは訳が分からず、空中でまりさを見つめていた。 まりさは、地面に落ちると、ベチャッと生々しい音をたてて、餡子を弾かせた。 言うまでもないだろうが、まりさの傷はプロペラに巻き込まれたもので、れいむが真上を見るということは体全体を傾けることであり、まりさはれいむの後ろを落ちて行ったのである。 まりさが落ちた原因は、これまた説明するまでもないが、バッテリー切れである。 30年も経つんだし、そろそろリコール対象製品になることを切に願う。 Ⅱ.どこでもドア 「ぱちゅりー、これはな~に?」 「むきゅ!! これはどこでもどあというものよ!! これをくぐると、どこでもすきなところにいくことができるのよ!!」 「ゆゆっ!! どこにでもいけるの? それじゃあ、ゆっくりできるところにもいけるの?」 「もちろんいけるわ!!」 「すごいよ!! れいむ、ゆっくりできるところにいきたいよ!!」 「まりさもいきたいよ!!」 「わかったわ!! それじゃあ、どあのまえでいきたいところをさけんでね!!」 れいむとまりさはどこでもドアの前に来ると、一緒に叫んだ。 「「ゆっくりできるところにつれていってね!!!」」 れいむとまりさの言葉を受けて、ドアがゆっくりと開き出した。 ちなみに、はっきり場所を指定せず、こういう曖昧な表現を使うと、ドアがランダムで場所を選んでくれる。 そこはまだ見たこともない、ゆっくりのゆっくりによるゆっくりのための場所に違いない。 れいむはドアが開ききるのを、今か今かと待っていると、隣のまりさがドアに突撃した。 「まりさ!! まだどあが……」 「ゆっへっへ!! もうまちきれないよ!! まりさはもうなかにはいるよ!!」 思いっきり地面を蹴り、まりさは中を見ることなく、ドアの中に飛び込んで行った。 慌ててそれを追いかけるれいむ。 そこはなんと…… 「ゆぎゃああぁぁぁぁぁぁぁ――――――!!!! たすけてええぇぇぇぇ―――――!!!!」 まりさは必死で助けを求める。 ドアから出ずに中を覗くと、まりさが水の中でもがいている姿が目に入った。 いや、水から湯気が出ているし、この纏わりつく熱気からするに、どうやらお湯のようだ。 まりさは、お湯の中で溺れているのだ。 「なんでえええぇぇぇぇぇ―――――!!!! ゆっぐりできるところっていっだのにいいいぃぃぃぃ―――――――!!!!」 お湯の中で、必死で暴れ狂うまりさ。 しかし、ゆっくりの体の仕組み上、泳ぐことなど物理的に不可能。 さらに、足が底に付かないほど深く、まりさに助かる手段は皆無だった。 れいむは、まりさが溶けて消えるまで、ドアのところで叫び続けているしかなかった。 「まりさ……」 ポツリとつぶやくれいむ。 どうしてこんなことになった? 自分たちはゆっくり出来る場所ってお願いしたのに。 れいむが自問自答していると、ドアの中から声がしてきた。 「親父。風呂に入る前に、浴び湯くらいしろよ!!」 「うるせえ。そんなまどろっこしいことしてられるか」 「きたねえなあ」 「はあ~~、極楽極楽。やっぱり温泉は最高だな」 「全くだ。ホントゆっくり出来るぜ」 「……………」 Ⅲ.スモールライト 「ぱちゅりー、これはな~に?」 「むきゅ!! これはすもーるらいとというものよ!! これからでるひかりをあびると、なんでもちいさくなるのよ!!」 「ゆゆっ!! なんでもちいさくなるの? それじゃあ、れいむもちいさくなれるの?」 「なれるわよ!! ものでもゆっくりでも、じゆうじざいよ!!」 「れいむ、ちいさくなりたいよ!! ちいさくなって、うまれたばっかりのあかちゃんとあそびたいよ!!」 「れいむだけずるいよ!! まりさも、ちいさくなってあかちゃんとあそぶよ!!」 「わかったわ!! じゃあ、そこにならんでね!!」 ぱちゅりーはライトを地面に置くと、射光口をれいむとまりさのほうに向け、スイッチを押した。 光線を浴びて、2匹の体が徐々に小さくなっていく。 「ゆゆっ!! ほんとうにちいさくなったよ!!」 「おかあしゃあたちも、れいみゅやまりしゃたちと、おんなじおおきちゃになっちゃね!!」 赤ゆっくりと同じ大きさになった2匹。 赤ちゃんの時のように、周りの物すべてが大きく見える風景に初めは少しばかり恐怖を感じるも、次第に慣れるにつれ、それも無くなっていった。 親2匹が小さくなったのを見て、傍にいた赤ゆっくり達も大喜びだ。 その後、れいむとまりさは、赤ゆっくり達と大いに遊びまくった。 赤ちゃんの大きさでしか入れない場所に入ったり、同じ大きさの頬をスリスリ擦り合わせたり、最高の時間を過ごした。 半日もたった頃だろうか? 一家は、空腹を感じた。 「おかあしゃん!! れいみゅ、おなかがちゅいたよ!!」 「おかあさんもだよ!! そろそろ、ごはんにしようね!! おかあさんたちがごはんをとってくるからね!!」 れいむとまりさは、赤ゆっくりを巣の中に置いて、2匹で狩りに出かけた。 お腹もグーグーだし、今日は近場で狩りをしよう。 2匹は、巣のそばにある、狩りの定番スポットに足を運ぶ……が、 「まだつかないのおおおぉぉぉぉぉ―――――――!!!!!」 「づがれだよおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ―――――――――――!!!!!」 2匹はまだ狩り場に辿り着けないでいた。 本来の姿なら、10分程度で辿りつける場所だ。 しかし、小さくなったことでジャンプ力は低下し、普段なら軽く飛び越せるような場所も、巨壁の如く2匹の前に立ちふさがった。 しかも、歩幅も狭いので、どんなに進もうとなかなか到達しない。 れいむとまりさは挫けそうになった。 しかし、可愛い赤ちゃんのためにもここで諦めるわけにはいかないと、互いに励まし合って狩り場に赴いた。 やっとの思いで2匹は狩り場に着くも、またも試練が襲いかかる。 普段なら簡単に取れる物が、大きくて取ることが出来ないのだ。 木の根元に生えたキノコはとてもでないが持つことは出来ないし、花の上を飛んでいる蝶になど届きもしない。 仕方がなく、2匹はキノコや木の実を口で千切り、持てる分だけ確保し巣に急いだ。 帰りは、口や帽子の中に含んだ食料もあって、行きの倍の時間がかかった。 「あかちゃんたち!! ごはんをもってきたよ!!」 「おちょいよ!! おかあしゃんたち、ゆっくちししゅぎだよ!!」 「ごめんね!! いまごはんをあげるからね!!」 れいむは取った食料を口から吐き、まりさは帽子の中から取り出した。 「ゆっくりいっぱいたべてね!!」 2匹は満面の笑みで赤ゆっくり達の前に差し出す。 しかし、赤ゆっくり達は食料に食いつこうとしない。 「どうしたの? おなかがすいてないの?」 れいむは、気になって赤ゆっくりたちに聞いた。 すると、考えもしなかった答えが返ってきた。 「こんなちゅくないんじゃ、ゆっくちできにゃいよ!!」 れいむとまりさは、それを聞いてよく意味が分からなかった。 自分たちは、いつも通り口いっぱい帽子いっぱいに食料を詰め込んできた。 普段ならそれだけ持ってくれば、赤ゆっくり達が食べきれなくて残すくらいなのだ。 しかし、確かに見てみれば、目の前に置かれた食料は、赤ゆっくり1匹分の食糧にも満たない量だった。 狩り場に行く時にしても、巣に帰る時にしても、そのことに思いつかないあたりが、実に餡子脳らしい。 「おかあしゃんたちだけで、ゆっくちたべてきちゃんでしょ!!」 「ち、ちがうよ!! だって、これだけしかもってこれなくて……」 「うしょだ!! ほんちょうは、まりしゃたちにないしょで、ゆっくちおいちいもにょをたべてきたんだ!!」 「ちがうってば!! これでも、いっしょうけんめいもってきたんだよ!!」 「うしょをちゅくおかあしゃんなんて、れいみゅのおかあしゃんじゃないよ!!」 「しょうだよ!! うしょをちゅくおかあしゃんは、ゆっくちちね!!」 赤ゆっくり達は、2匹に襲いかかった。 親達は、時機に赤ゆっくり達も分かるだろうと、逃げなかった。 赤ゆっくり達がどんなに力を入れても、自分たちに敵わないことを理解していたからだ。 しかし、それはあくまで自分たちが、元の大きさでいる場合に限る。 2匹の大きさは、今や赤ゆっくり達と何ら変わらないのだ。 それが、何匹も一斉に襲い掛かってきたらどうなるか。 「ゆぎゃあああぁぁぁぁぁぁ――――――!!!!! なんでえええぇぇぇぇぇぇ―――――――!!!!」 憐れ、親2匹は赤ゆっくり達の下敷きとなってこの世を去った。 親が居なくなったことで、赤ゆっくり達も餌を取ることが出来ず、すぐに親の後を追う結果となった。 元の大きさに戻るということを思いつかない所が、ゆっくりのゆっくりたる所以である。 まあ、ビッグライトが無いから、元に戻れないんだけどね(笑)。 ※このスモールライトは、劇場版・宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)のスモールライトとは異なり、ビックライトと合わさっていません。 Ⅳ.ビッグライト 「ぱちゅりー、これはな~に?」 「むきゅ!! これは、びっくらいとというものよ!! これからでるひかりをあびると、なんでもおおきくなるのよ!!」 「ゆゆっ!! なんでもおおきくなるの? それじゃあ、れいむもおおきくなれるの?」 「なれるわよ!! ものでもゆっくりでも、じゆうじざいよ!!」 「まりさ、おおきくなりたいよ!! おおきくなって、どすまりさになるよ!!」 「まりさばっかりずるいよ!! れいむも、おおきくなりたいよ!!」 「わかったわ!! じゃあ、そこにならんでね!!」 ぱちゅりーはライトを地面に置くと、射光口をれいむとまりさのほうに向け、スイッチを押した。 光線を浴びて、2匹の体が徐々に大きくなっていく。 「ゆゆっ!! ほんとうにおおきくなったよ!!」 「これで、まりさもどすまりさになったよ!!」 「まりさ!! どすになったんだから、にんげんのところにいこうよ!!」 「ゆっ!! それはめいあんだよ!! どすまりさになったまりさに、にんげんたちはおそれおののいて、しょくりょうをたくさんくれるよ!!」 2匹は嬉しそうに、森の木々を倒しながら、人間の里に向かった。 「どすまりさがきたよ!! ゆっくりはやく、たべものをもってきてね!!」 人間の里に着いた2匹は、手近にいた人間を捕まえ要求した。 声をかけられた男は、とても驚いた。 この付近の森には野生のゆっくりはいる物の、ドス級のゆっくりは今まで確認されなかった。 そんなドス級が、一度に2匹も現れたとなれば、男が慌てるのも無理はない。 「お、俺の一存では決められない。今、村長を呼んでくるから待っててくれ」 「ゆっくりりかいしたよ!! えらいひとをつれてきてね!!」 男は2匹から逃げるように離れていく。 まりさとれいむは、里の入口のところで、村長が来るのを待っていた。 しばらくして、男が老人と他数名を引き連れ、2匹の元にやってきた。 ちなみに、2匹の位置からは見えない場所で、里の若い連中が弓や鍬や竹やりを手に隠れている。 無論、すぐに飛び出すような馬鹿なことをする気はない。 ドスと言えば、ビームを吐いたり透明になったりと、普通の人間では敵わないような力を持っている。 それが2匹もいるのだ。 全員で掛かれば負けはしないだろうが、人間側も深手を負うことは確実だ。 最悪の場合、共倒れにもなりかねない。 穏便に済ませられるなら、それに越したことはない。 「わ、わしがこの村の村長じゃ。それで、いったい何の用で来なすったのかな?」 「まりさたちは、ごはんをもらいにきたんだよ!! ゆっくりごはんをもってきてね!!」 「ご、ごはん? 協定を結びに来たのではないのか?」 いきなり食料を要求する2匹に、村長たちは不審に思った。 隣の里では、ドス級が来て不可侵条約を結ばされたと言っていた。 てっきり、このドス達も条約や協定を結ぶつもりだと思っていたのだ。 「きょうてい? そんなのほしくないよ!! まりさたちは、ごはんがほしいんだよ!!」 「食料か……して、どのくらいの食料が欲しいんじゃ?」 協定の話は出ない物の、ドスの必殺技などで脅されて不平等条約を結ばされるくらいなら、多少の食料を持っていかれたほうが、どんなにマシか分からない。 村長は、多少の出費は我慢して、まりさ達に食料を与える覚悟でいた。 しかし、まりさ達はと言うと…… 「ぜんぶだよ!! ここにあるしょくりょうは、ぜんぶまりさとれいむのものだよ!!」 「な、なんじゃと!!」 これには、村長はおろか、周りの連中も唖然とした。 まさか食料すべてを要求されるとは、一体誰が想像するだろう。 ドス級は、ゆっくりの中では比較的知能が高い。 人間一人より強くても、数人の人間に一斉に攻撃されては敵わないことも、重々承知している。 そのため、引き際を見誤るようなことはしない。 なのに目の前の2匹と言ったら、自信満々で人間達を見下ろしている。 この村の人間すべてをを相手にしても、勝てるだけの力を持っているということなのだろうか? 「ぜ、ぜんぶは、いくらなんでも無茶というもの!! せめて1/10くらいなら、かき集めればなんとかなる。それで我慢してくれ」 「だめだよ!! まりさとれいむは、おなかがすいているんだよ!! ぜんぶよこさないなら、みんなやっつけちゃうよ!!」 「む、むりじゃ!! いくらなんでも、ぜんぶなんて……」 「それじゃあ、まずおじいさんからしんでね!! いくよ!! どすぱーくをくらえ!!」 まりさは大口を開けて、スパークを放つ態勢に入る。 村長や周りの男たちは、逃げられないと体を固めた。 しかし、一向にスパークは発射されなかった。 村長や男たちは、チラリと2匹を見上げる。 そこには、未だ大口を開けたまりさの姿があった。 「まりさ!! はやくどすぱーくをうってね!!」 じれったく思ったのか、隣のれいむが早く撃てと言ってくる。 しかし、まりさは大口を閉ざすと、れいむのほうを振り向いた。 「れいむ!! どすぱーくって、どうやってうつの?」 「ゆっ? れいむもわからないよ!!」 まりさは口を開けて、力みさえすれば、ドスパークが放てると考えていた。 事実、以前まりさが見たドスまりさは、力みながらスパークを放っていたのだ。 なかなか出ないスパークに、まりさ自身が戸惑いを感じている。 しかし、この好機を逃さなかったのは、里の人間たちだった。 2匹のやり取りを見て、こいつらはただデカイだけのゆっくりで、ドスなどではないと分かるや、人間たちの行動は早かった。 「今じゃ!! 攻撃を開始しろぉ!!」 村長の言葉を皮切りに、陰で待機していた武器をもった人間たちが、一斉に飛び出してきた。 相手がドスでないなら、所詮こいつらは大きいだけの饅頭に過ぎない。 溜まりに堪った鬱憤を吐きだすかの如く、2匹に襲いかかった。 まず、竹やりを持った人間が、2匹の目を潰しに掛る。 「ゆぎゃああぁぁぁぁぁぁぁ―――――――!!!」 深々と2匹の目に刺さり、まりさとれいむは、痛さと何も見えない恐怖に暴れ狂う。 さすがに重量が重量なので、近寄って巻き込まれれば、怪我では済まない。 そこで、人間たちは遠くから弓を構えると、2匹に向かって次々放った。 的がでかいので、実に当りやすい。 「ゆぎいいいぃぃぃぃぃ―――――――!!!! いだいいだいいだいいだい…………!!!!」 矢が突き刺さり、余りの痛さに我を忘れる2匹。 「もうおうじにがえるうううぅぅぅぅぅ―――――――!!!!」 人間の強さを知った2匹は、これ以上この場にいたら命はないと、森にかえろうとした。 とは言え、そこは目の見えない2匹だ。 どの方向に行けばいいのか分からず、とにかく矢の飛んでこない方向に逃げていく。 しかし、場所が悪かった。 この里の入口の前には、大きな川が流れていた。 里は川に橋をかけて、そこからしか入れないようにすることで、妖怪や野生生物から自衛していたのだ。 目の見えない2匹は、橋の上まで来ることは出来た物の、運悪くそこから橋の下に落下してしまう。 「ゆあああぁぁぁぁぁ――――――!!!! みずだよおおおぉぉぉぉぉ―――――!!!!」 「なんでこんなところに、みずがあるのおおおぉぉぉぉ―――――――!!!!」 2匹は何とか川の中から抜け出そうともがくが、底がぬかるみ足場が安定しないことと、水が負荷となって重く圧し掛かり、思うように抜け出せない。 更には、人間たちがそのまま川に沈めようと、武器や農具で2匹が出れないようにめった打ちしてくる。 「いだいよおおぉぉぉぉぉ――――――!!! ゆっぐりやめでえええぇぇぇぇぇ――――――!!!!」 あまりの痛さに泣き叫ぶも、一度里を襲ったゆっくりを人間たちが許すはずもなく、哀れ2匹は川の中に溶けて行った。 大きくても、所詮ゆっくりはゆっくりである。 ~fin~ ぱちゅりーに突っ込んじゃ駄目だよww 今まで書いたもの ゆっくりいじめ系435 とかいは(笑)ありす ゆっくりいじめ系452 表札 ゆっくりいじめ系478 ゆっくりいじり(視姦) ゆっくりいじめ系551 チェンジリング前 ゆっくりいじめ系552 チェンジリング中 ゆっくりいじめ系614 チェンジリング後① ゆっくりいじめ系615 チェンジリング後② ゆっくりいじめ系657 いい夢みれただろ?前編 ゆっくりいじめ系658 いい夢みれただろ?後編 ゆっくりいじめ系712 ゆっくりですれ違った男女の悲しい愛の物語 ゆっくりいじめ系744 風船Ⅰ ゆっくりいじめ系848 風船Ⅱ ゆっくりいじめ系849 風船Ⅲ カルガモとゆっくり 前編 カルガモとゆっくり 後編 カルガモとゆっくり おまけ ゆっくりにドラえもんの道具を与えてみた このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2359.html
まりさの思い出 7KB 虐待-普通 愛で 飼いゆ 野良ゆ 現代 虐待人間 愛護人間 雪原のまりさの続編です やはり短いです 『まりさの思い出』 虐待普通 俺設定満載です 『雪原のまりさ』の続きです 『まりさもおにいさんみたいにおもいでさんをとりたいんだぜ』 撮影旅行を終え帰宅して何を思ったのかまりさが突然こんな事を言い出した。 しかし自称プロのカメラマンの飼いゆであるのだから写真に興味を持ってもらう事は嬉しかった。 ゆっくりの視点での写真にも興味が湧いたので実験的に撮らしてみる事にする。 『ぐぎぃ・・・・ゆゅ・・・おもいん・・・だぜ』 判っていた事ではあるがデジタル一眼レフはゆっくりには重すぎた。 通販で購入したペン型のデジカメを改良する事にする。 まずはレンズの場所だが視点を再現するにはまりさの目の付近につけないとならない、これは帽子の縁に固定する事にした。 レンズが帽子についた時点で本体は帽子の中に入れて固定、リモコンスイッチはおさげに括りつけて咬む事でシャッターを切る。 試作であり耐久性は後日の課題としてまりさにテスト撮影をしてくるように言うと喜んで散歩に出ていった。 「さてはて・・・・どんな物を撮ってくるのやら・・・・楽しみのような不安のような」 まりさはとりあえず何時もの散歩コースを回る事にした。 まずは近くに居ついているありすに出会う。 『ゆっくりしていってね!』 『ゆっくりしていってね!』 『ありすをまりさのかめらさんでとらしてほしいんだぜ』 『かめらさん?』 人の道具の知識は無い野良であるありすは首を傾げる。 『おもいでさんをかみさんにのこすどうぐなんだぜ』 『とかいはねおねがいするわ』 『まかせるんだぜ』 大雑把な説明であるが同じゆっくりだからか何故か通じる。 『ちーずなんだぜ』 ブロォォォォォー ぶちゅ ォォォォォォォォ カシャ 『ゆ”ゆゅゅ!ありすぅぅぅぅっぅぅ!!!』 道路で撮影回なぞをしたが為にありすは車に轢かれてしまった。 気を取り直し散歩を再開する。 今度はここれでは見た事のないれいむを見つけた。 今度は離れた場所から撮影する事に・・・・ 『じじぃはきゃわいぃれいむのどれいにしてあげるよかんしゃしてね』 「・・・・・・・・。」 『ぐずはきらいだよ!はやくあまあま「死ね!」ゆ”ゅゅゅゅ!!!』 カシャ れいむは鬼井山に潰されてしまった。 『まただめだったんだぜ・・・・』 どうも上手く撮影に成功しない、落ち着いて撮れるようにこの時期はまだ人のあまり来ない河川敷で頑張る事にしてみる。 まだ冷たい風が吹くためか人はまったくいなかった。 川端まで行くと水面にプカプカと浮かんで野良まりさが水草を取っている。 ここなら鬼井山も居ないし自動車も来ない、これなら!とまりさは野良まりさを被写体にする。 『まりさ~ゆっくりしていってねぇ~』 『ゆゅ?ゆっくり・・・ゆ”ゅゅ!!おーるさんゆっくりもどって・・・』 ドポン カシャ まりさの知り合いのいつも元気一杯のちぇんが撮影しようとしていたまりさを見つけ元気に挨拶する。 これを野良まりさが反応してしまいオールを落としてしまい慌てて川に落ちてしまった。 『ゆゅ・・・またしっぱいなんだぜ・・・』 『まりさはなにやってるの?わからないよ~』 『ゆ?まりさはおもいでさんをあつめているんだぜ』 『おもいでさん?わからないよ~』 やはり野良には道具に対する知識が無いと言うかまりさの説明のしかたが雑だった。 その後、雰囲気で理解したのかちぇんも撮影する事になった。 今度は普通に河川敷に設置してあるベンチの上でちぇんを撮る。 『うごかないでほしんだぜ』 『わかったよ~』 『ちーずなんだぜ』 バサバサバサ カプ バサバサバサバサ~ カシャ 『わがないよぉぉぉ~』 撮影する瞬間にちぇんは烏に攫われていった。 『ゆ”ゆ”!じぇーーーーーーーーーん』 何度やっても撮影に成功しないどころか仲間を何匹も失っていく、まりさは少し落ち込んでいた。 落ち着くためにいつもの公園で休憩する事に・・・・・ 『ゆっくりしていってね!』 『ゆっくりしていってね・・・』 公園には野良が沢山住み着いてはいたが大半は知り合いである。 まりさを見かけた仲間は皆まりさに声をかけてくれる。 流石に今日は友達2匹を亡くし、見知らぬとは言え他のゆっくりが永遠にゆっくりしてしまう瞬間を目撃してしまったのだから元気がなかった。 『むきゅん?どうしたのまりさ?』 ぱちゅりがまりさに元気がないのを気にかけてくれた。 『まりさにはおもいでさんをのこすしかくがないんだぜ・・・・』 『むきゅうぅぅぅ・・・・』 また経緯をすっ飛ばした返答をするまりさ でもまりさが落ち込んでいるのは分かってはくれたようだ。 『まりさはわるくないとぱちゅはおもうわ』 『でもみんなえいえんにゆっくりしちゃったんだぜ・・・・』 詳しい事情を聞いたぱちゅりーはまりさを慰めてくれた。 『むきゅん!ちぇんたちはうんさんがなかっただけよ。うたがうのならぱちゅをおもいでさんにしてみて』 ぱちゅりーはまりさに自ら被写体になる事を申し入れる。 まりさはぱちゅりーの厚意が嬉しかった。 『わかったんだぜ!おねがいするんだぜ』 ぱちゅりーを撮る事で名誉挽回のチャンスを貰う事にした。 まりさは今度こそカメラにおもいでさんを残すべく安全で確実な場所を探す。 考えに考えぬいた結果、ぱちゅりーをまりさの家に連れて行きおにいさんに手伝って貰う事にした。 『まりさのおうちまできてほしいんだぜ』 『むきゅん。わかったわ』 こうして二匹してポインポインと跳ねて帰宅した。 自宅につくと撮影した写真の整理をしていたお兄さんに説明し手伝って欲しい事をお願いする。 まりさのカメラに写っていたものを確認したお兄さんは思わず呟く 「お前は決定的瞬間を撮る才能が有るなぁ~」 写っていたのは・・・・・ タイヤに身体の半部を踏まれ顔が限界まで中身のカスタードで膨れて弾ける瞬間のありす 鬼井山に真上から踏み抜かれて餡が目口から噴水の如く吹き出ているれいむ 半身を水面に突っ込み沈む瞬間のまりさ 烏の嘴に咥えられる瞬間のちぇん どれも人でもピンポイントでは撮れない写真ばかりだった。 しかしこんな事でまりさの自信を無くしたくはないのでお兄さんはまりさの撮影を手伝う事にする。 まずはお兄さんの静物撮影用の作業代にぱちゅりーを乗せる。 そしてまりさが撮りやすいように丁度良い高さに撮影の台を作ってやった。 「これならどうだ?」 『ゆぅぅ~ありがとうおにいさん。これならおもいでさんをこんどこそのこせるんだぜ』 感謝の言葉を述べるまりさ、今度こそ撮影に成功しそうだ。 「ぱちゅりーは動くなよ、悪いなまりさにつきあわせてしまって」 『むきゅん!いいのよおにいいさん、ぱちゅはまりさのおともだちだもの』 『ゆゆゅ~ありがとうなんだぜ~』 こうして準備が整いカシャカシャと何度もシャッターを押すまりさ。 できた写真をすぐにプリントアウトしてやりまりさのベットの側に張ってやった。 『ゆゅ~ありがとうなんだぜおにいいさん。ゆっくりできるんだぜ~』 『むきゅん!とてもゆっくりしてるわ~』 どうやらぱちゅりーもまりさも満足できたようだ。 撮影も無事終わりお兄さんはまりさに尋ねる。 「でまりさはこのままぱちゅりーに帰ってもらう気か?」 『ゆゆ?』 理解できない様子のまりさ 「なんならぱちゅりーも置いてやってもいいぞ、なかなか賢そうだし撮影旅行に行っても留守番くらいできるだろ」 お兄さんの提案に驚き喜ぶまりさに対しぱちゅりーは困惑した様子で尋ねる。 『ぱちゅはのらなのよ?いいのおにいさん?』 「あぁ面倒みるのが一匹からに二匹になった所で手間は大して変わらないし、これだけまりさを事を思ってくれる友達だ大事にしてやらんとな」 こうしてぱちゅりーも愛でたく飼いゆとなる事となった。 予想どうりこのぱちゅりーは賢く少々の撮影旅行で家を空けてもしっかり留守番をちゃんとこなしてくれた。 そのうちまりさとの間に子供もできるだろう、そうなれば出かけても寂しくもなくなる。 まりさの最初の作品は被写体と共にまりさの宝物となった。 雑誌の裏に載っていた通販のペン型カメラを見て思いつきで書きました。ゆ虐がないとゆっくりできなとあったのでどうにか加えられないかと思案した結果こう言う形になりました。 あいかわらず可笑しな文章ですがご了承ください。 これまで書いた物 ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編 ふたば系ゆっくりいじめ 1116 雪原のまりさ ふたば系ゆっくりいじめ 1122 ゆヤンワーク 挿絵 by儚いあき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 最後のほうぱちゅりーを飼ってあげたお兄さん優しい -- 2017-01-27 17 27 55 あばばばばっばあばばば -- 2012-09-21 19 32 54 愛でと虐待のバランスがいいね! -- 2011-10-09 21 30 14 呪われてんじゃねえかってぐらいの不幸の連続w 面白かった! -- 2011-09-28 14 53 39 しゃしんにうつるとたましいさんがとられるよ! という噂がゆっくりの間にまことしやかに広がりそうだ -- 2010-12-12 16 06 42 ゆっくりが話す近距離かつ同じ目線 人間には難しいな でもこれって、頭の良いゲスと取引して ゲスにカメラセット→街中をローアングルで撮影し放題→桃色の思い出さんは盗撮お兄さんのあまあまと交換 って犯罪の臭いがぷんぷんしてくる -- 2010-09-19 18 00 00 このまりさ天才だわw ぱちゅも野良なのに賢くて可愛いな これからも、(ゆ虐的な意味で)素敵な思い出さんwを撮ってくれまりさw -- 2010-07-28 04 08 10 途中まで、被写体を不幸にするカメラかと思った。木曜の怪談みたいな。 -- 2010-07-19 21 03 28
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/348.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打/コメントログ」 気持ちは分かるよー -- 2010-07-07 03 42 55 一心不乱の大虐待ふいたwww細かいところに気を配ってある言いパロでした。 -- 2010-09-11 21 13 15 まさか…ユグルイの空道鬼威山!? -- 2010-09-19 15 18 12 えこれバキのネタじゃないの? シグルイなの? -- 2010-09-21 02 11 26 いやバキのネタだよ 最凶死刑囚編の柳龍光の話であったような気がする -- 2010-09-22 23 19 40 シグルイじゃなくてユグルイ -- 2010-10-06 16 21 24 その打ち方は俺もやってます!! 絶大な攻撃力が魅力 -- 2011-01-20 22 44 16 ↓所詮は女子供の護身のための技…大の男が使うようなもんじゃねえ。って某地上最強が言ってたよ。 痛みは大きいけどダメージ皮膚だけで絶大な攻撃力ってわけでもないし。 -- 2011-02-01 16 54 17 強杉ワロタwww -- 2011-08-06 18 56 36 柳ェ・・・ -- 2012-09-10 00 52 58 柔らかいゆっくりに空掌って効くんかな? 気絶はするだろうけど -- 2018-01-01 05 23 18
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/934.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 439 ゆっくりほめ/コメントログ」 こんなクズ野郎にふらんちゃんは渡さん。 -- 2010-06-29 23 22 40 ↓世界中のふらんを買い占めれる財力を手に入れてから言いたまえ。 -- 2010-09-15 02 04 56 というかなぜ十四代目まで我慢したんだよ愛で太郎w あと七孔噴餡は是非みてみたいなw ただゆっくりには耳の穴と鼻の穴がないから七孔は難しいだろw -- 2010-11-01 05 37 46 ふむふむ江戸か…… って思ってたらいきなり火炎放射器とか言いだすから噴いたw 出すなって意味じゃないよ決して -- 2011-04-25 15 19 01 ↓2 穴を増やせば良いではないか -- 2011-12-31 13 22 30 ↓頭やわらかいね -- 2012-06-17 00 29 13
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/461.html
ゆっくり見ていってね 7KB ※選ばれしゆっくりの番外編です。新種ゆっくり誕生秘話の後の話でもあります。 ※ゆっくりちるのの生態(後編)はもうしばらくお待ちください。。 ※駄文、稚拙な表現注意。 ※俺設定注意 ※うすたネタ注意 ゆっくりみていってね 「くー。明日からどうやって暮らせばいいんだ。」 そうつぶやきながら田舎のあぜ道を歩く人影がひとつ。 俺の名前は・・・フリーターお兄さんとでも呼んでくれ。 と言っても今は失業者お兄さんなわけだが。 先ほど勤めていたラーメン屋をクビになってしまったからだ。 くっ、俺は悪くない。俺は悪くないんや。 ただ俺はストレスがたまるとラーメンを人の頭にぶちまけるくせがあるだけなんや。 むかつく客に「そぉい!!」と言いながらラーメンぶちまけただけなんや。 と意味も無く関西弁になりながらとぼとぼ歩く俺。ほんと明日からどうしよう。もう貯金もほとんどない。 道端に札束でも落ちてないかと見回すが当然そんなものはあるはずもない。 はー。とりあえず兄貴のところいってめしおごってもらうか。できれば金も貸してほしい。 「ゆっくりみていってね!!」 あー。ゆっくり。ゆっくり。悪いが今はゆっくりの相手をしている気分じゃないんだよ。 そう思いながら通り過ぎる。 「ゆっくりみていってね!!」 あーうるさいな。なにがゆっくりみていってね、だ。こちとら明日からの生活で頭がいっぱい・・・。 ん!?ゆっくりみていってね!?ゆっくりしていってねじゃなくて? 慌てて後ろを振り返る。そこに奴はいた。 生首のような体。銀髪の髪。銀縁の丸めがね。 なんだ!?こいつ!?こんなゆっくり見たこと無いぞ!? そう驚きふためく俺に 「こーりんのすてきなおどうぐたちゆっくりみていってね!!」 とのたまうなぞのゆっくり。 おどうぐ!? よく見るとなぞのゆっくりの前にはござが敷いてあり、そこにはガラクタが乱雑におかれている。 「こーりんどうにあるすてきなおどうぐたち、ゆっくりかっていってね。かわなきゃいっしょうのそんだよ。」 そう言い、きりっとするなぞのゆっくり。 うぜぇ。おもにありもしないイケメンオーラを出そうとしているところがうぜぇ。 そう思い立ち去ろうとしたが、ふと昔兄貴が言っていたことを思い出した。 ゆっくりには露天商売まがいのことをする品種がいる。 売ってある商品は大抵ガラクタだが、中にはどこから手に入れたのか驚くような高価な品がまざっていることがある。 確かに兄貴はそう言っていた。ゆとりのゆっくり研究員をやっていたこともある兄貴のいうことだ。間違いない。 貧乏を脱出するチャンスだ!! そう思うと今までガラクタにしか見えていなかったこいつらがお宝に見えてくるから不思議だ。 「おい。」 「ゆっ!?」 「この商品はいくらだ?」 「ゆっ、ぜんぶあまあまとこうかんだよ。さんじゅうねんにいちどのさーびすでーだよ。」 あまあま?つまり甘いものか。確か昨日サービスでもらった飴があったはず。あわててポケットを探る。 あった!! 「ゆっ!!あまあま!それとならどれでもひとつこうかんしていいよ。」 くっ、ひとつだけかよ。これは絶対にはずせない。 そう思いござにあるガラクタたちに目を通す。 せみの抜け殻、ビー球、ただの丸い石とおままごとレベルの物から、古めかしい小さな仏像や、青く光る石をあいらったブローチのような高価なにおいのする品までまさに玉石混合だ。 「ん!?なんだ。この八角形の鉄のかたまりは?」 「それは、みにはっけろだよ。」 「ミニハッケロ!?なんだそりゃ!?」 「もってるといろいろべんりだよ。げんそうきょうのまりさがもっているのとおなじやつだしね。」 ゲンソウキョウ?なんだそりゃ?まりさってあの黒いぼうしをかぶったゆっくりのことか? そんなものよりこっちだ。 俺は小さな仏像とブローチを前に考え込んだ。 どっちだ?どっちが高価な品なんだ? この仏像、まえになん○も鑑定団で似たようなの見たことあるきがする。たしかあれは数百万はしたよな・・・。 いやそれをいったらこのブローチも歴史を感じさせる。飾りも本物の宝石に見えてきたし。 くっ、わからん。 いっそのことどちらも買うか? あまあまはどこかから買ってくればいいんだし。 いや、だめだ。ここは田舎のあぜ道。近くにコンビニはおろか、ひとっこひとりいない。 ひとっ走り買いにいくにしても時間がかかる。それまでこの店がある保障は無い。 こうなれば最後の手段だ。 「うおおおおお!!!!」 俺はゆっくりのめがねをうばい、 「ゆっ!?かえしてね!こーりんのいんてりじぇんすなめがねさんかえしてね」 「そぉい」 月までとどけこーりんのめがねとばかりにぶん投げた。 「こーりんのだんでぃなめがねさんまってぇぇぇぇぇ!!」 ゆっくりにとって飾りは命の次に大切なもの。当然泣きながらめがねの飛んでいったほうへ探しにいく。 小動物をいじめてるようで気が引けるがしょうがない。 この隙にブローチと仏像をつかみ帰らせてもらうとしよう。 さすがにかわいそうなんでキャンディはここに置いていくとするか。どうせいらんし。 しかしこいつら換金したら何に使おうかな。とりあえず油苦理飯店の高級ゆっくり中華を食べに行こう。 前からいってみたかったんだよなぁ。 1時間後 森の中にこーりんはいた。レンズにひびが入り、フレームの曲がっためがねをかけて。 飛んでいっためがねは幸い見つかったものの、地面におちたショックでレンズにひびが入り、フレームも曲がってしまった。 「ゆう・・・。こーりん、いけめんじゃなくなっちゃったよ・・・」 がっくりするこーりんだが、ひとつだけいいこともあった。 あまあまが手にはいったことである。あのあとこーりんどーに戻ったところ、なぜか店先においてあったのである。 めがねさんが壊れたのは残念だが、せめてあまあまを食べて元気をだそう。 そう思い、あまあまをほうばろうとするこーりん。 しかし、ない。たしかにそこに置いたのに!? 「ゆゆっ!!?あまあまさん、ゆうだなかみかくしにあわないでてきてね!!」 そう言い、当たりを見回すこーりん。そして見つけた。 あまあまをくわえ逃げていくゆっくりまりさの姿を。 「まってね!!こーりんのあまあまさんかえじでねぇぇぇ!!」 「ゆっへっへ。しぬまでかりていくだけだぜ」 そういうとまりさはゆっくりらしからぬスピードではねていった。 後にはむせび泣くこーりんが残された。 どうやら幻想郷でも現代日本でもこーりんはまりさに搾取される運命らしい・・・。 所かわってここは郊外の安アパート。フリーターおにいさんの兄、店員おにいさん(元研究おにいさん)の住むアパートである。 「でっ、どちらも偽物だった、と」 「そのとおりだよ、ちくしょー!!ほんとなら油苦理飯で優雅なディナーのはずだったのに・・・」 そう言いながらカップめんをすするフリーターおにいさん。 あの後スキップしながら古道具屋へブローチと仏像を持ち込んだものの、どちらも安物であると判明。 怒りのあまり、途中で物乞いをしているリボンのちぎれたれいむを蹴飛ばしてしまった。 当然、油苦理飯など行けず、店員おにいさんの出してくれたカップめんが夕食となった。 「馬鹿だなぁ。僕なら確実に儲けることができたのに。」 「どうやってだよ!!あのなかにはガラクタしかなかったんだぞ!!」 「そうじゃなくてそのゆっくりをゆっくりショップに売ればよかったんだよ」 「えっ・・・」 「これを見て。」 そう言い、分厚いカタログを出す店員おにいさん。タイトルに「ゆっくり大全集 09年度版」と書いてある。 その中の1ページを開き、フリーターおにいさんへ見せる。 「これがいったいどうしたん・・・いぃっ!!?」 そのページには確かに昼に見たゆっくりの写真が載っていた。 名前はゆっくりこーりん。希少度S、そしてショップ買い取り価格・・・・100万以上!!!? 「希少度がSなら100万以上の買い取り価格がつくゆっくりは多いよ。なかにはいくら金を積んでも手にはいらない奴もいるしね。 僕の店に持ってきてくれればよかったのに・・・」 「そ・・」 「こーりんなら、婦人層に人気があるから200万以上でもいけたかもな。」 「そ・・・・」 「そ?なんだい?」 「そぉい!!!」 フリーターおにいさんが店員おにいさんの頭にラーメンをぶちまけ、兄弟げんかが始まるのはこれから10秒後のことであった・・・。 by長月 今日の希少種 ゆっくりこーりん 希少度 S 古道具屋のまねごとをするゆっくり。どこに店を出すかはわからない。 店のことをこーりんどうと呼び、古道具を並べてあまあまや食料などと交換する。 基本的にあるのはガラクタだが、中には貴重な品や幻想郷のマジックアイテムも売っている。 どこから貴少品を手に入れるかは不明で、一説によるとスキマ妖怪が関係しているらしい。 あとがき やはり希少種ネタはいいですね。もっと絵でもSSでも希少種ネタがふえればいいのに。 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 長月の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る こーりん飼いたい( ^-^)ノ -- 2016-01-29 17 26 58 フリーターお兄さん馬鹿すぎる -- 2015-02-26 10 13 51 古道具屋さんごっこか……かわいいな -- 2015-01-31 13 59 34 希少種サイコー! -- 2014-11-10 16 22 51 ああ、なんで現実にゆっくりが存在しないんだろ -- 2014-11-09 14 32 37 こーりんは雄しかいないんだな -- 2014-07-31 13 43 38 さりげなくトンデモアイテムが混じっているのだが -- 2013-09-25 22 52 52 こーりんかわいいよこーりん(≧∇≦) -- 2013-07-21 11 42 31 ミニはっけろは危ないんじゃないか?汗 兄さん最悪な奴だな、ラーメンを人にかけるなんて、傷害罪に問われちゃうよ(*1))) -- 2012-12-19 11 27 02 現実にもゆっくりいたらいいのにな・・・w -- 2012-11-05 15 27 08 こーりん欲しいな -- 2012-02-19 20 46 10 実際にゆっくりがいたら、「こーまかん」とか「ちれーでん」とか作りたいよな。 基本種でもちぇん、ぱちゅり、みょんなんかはゲスでも可愛いし。 -- 2011-11-09 02 15 33 「そぉい!」お兄さん充分ワルだよww -- 2011-08-23 15 54 31 ミニはっけろ・・・幻想郷の魔理沙はどうしてるんだろうか -- 2010-12-10 17 00 50 飼いたくなるな -- 2010-09-29 21 45 11 ↓きもいこと言うな -- 2010-09-22 23 45 23 原作キャラの劣化コピーみたいな習性を持つゆっくりは楽しいね。 ところでこーりんにもまむまむはあるのだろうか? -- 2010-08-18 21 42 19
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/443.html
ゆっくりたねをまいてね! 8KB ※M1あきさんが「植物型にんっしんでゆっくりが地面から生える」というネタの絵を描い ていたのに触発されて書きました ※独自設定垂れ流し 「ねえ、わたしがもしゆっくりだったら、きっとおいしくないと思うのよ!」 いつも突飛なことを言う女だった。ゆっくり加工所の研究部門の同僚の中で一番優秀な彼 女。天才となんとかは紙一重と言うが、それを体現しているような女だった。 「だって、わたしはゆっくりが大好きで、その研究がこんなにたのしいんだもの! ゆっ くりは苦しまないとおいしくないんだから、わたしってばきっと商品にもならないぬるい 甘さになっちゃうに決まってるわ!」 いつもそんな変なことばかり言っていた。 だから、思いもしなかった。 「もし自分がゆっくりだったら、あまくないに決まっている」 そんないつもの戯れ言が、彼女から聞いた最後の言葉になるなんて。 どこにでもあるなんでもない交通事故。そんなもののせいで、彼女のばかげた言葉はもう 聞けなくなってしまったのだ。 ゆっくりたねをまいてね! 「すっきりーっ!」 研究員達が固唾をのんで見守る中、ゆっくりまりさとゆっくりれいむはすっきりーをした。 二匹のゆっくりは、土の敷かれた、動くのに不自由のない大型の水槽の中にいる。 「さて、次が問題ですね。うまくやってくれるかどうか……」 研究員の一人がつぶやく。他の研究社員達も言葉にこそ出さないものの、思いは同じだ。 やがて、れいむの頭からにょきにょきと茎が生えてくる。そしてあっという間に実ゆっく りが生った。ここまでは普通だ。 普通ではないのはその数だ。生えた茎は五本。通常の茎の倍以上に長い。 実ゆっくりの数も普通ではない。それぞれの茎に鈴なりに生った実ゆっくりは、合計五十 匹近い。その大きさも通常の実ゆっくりの半分ほどだ。 それだけでも異常だったが、またしてもおかしなことが起きる。 次の瞬間、小粒の実ゆっくり達は地に落ちたのだ。 明らかな早産だった。 だが、れいむもまりさもあわてない。 「おちびちゃんたち! ゆっくりほーりほーりしてね!」 れいむが声を上げると、まだ目も開かない実ゆっくり達は口を開き声を上げる。 「ゆっきゅち!」 「ゆっきゅち! ゆっきゅち!」 「ゆっきゅちもぎゅりゅよ!」 「ほーりほりしゅりゅよ!」 目を閉じたまま、開いた口で一斉に地面を掘り始める実ゆっくり達。ゆっくりは手足がな い為、土木作業には全く向かない。それなのにたやすく土を掘り、自らの巣を作る。 実ゆっくり達もその特質を受け継いだのか、土を掘り進み瞬く間に地の中に潜っていった 。 「ゆっくりそだってね!」 「しーしーするよ! おちびちゃんたち、ゆっくりえいようをとってね!」 実ゆっくり達が埋まっていった場所に、れいむとまりさはしーしーをかけ始めた。 すると、ぽこり、ぽこりと。実ゆっくりの埋まった場所から何かが出てきた。 芽だ。 ゆっくりがにんっしんしたときと生える茎と同じ色の芽だ。 それを見て、れいむとまりさはにっこりとほほえむ。 その様に、見守っていた研究員達も安堵の息をもらすのだった。 ゆっくり加工所では、日夜研究が続けられている。 その中でももっとも重要な研究は、「高品質のゆっくりをいかに大量生産するか」だった。 一般に、ゆっくりの大量生産と言えばれいぱーありすとオレンジジュースを用いて行われ る。だがこれは手間も時間もかかる。 まずすっきりーさせる時間が必要だし、植物型のにんっしんであっても生まれ落ちるまで には一週間程度を要する。 また、植物型のにんっしんで生まれる赤ゆっくりは小さく、これを成長させるのにも時間 が必要だ。味の調整のため虐待するともなればさらに時間も手間もかかる。 それらの効率化は極限まで進められていた。だが、不況に伴う昨今のゆっくりの価格低下 の傾向から、なかなか利益が出にくくなっていた。 そこで着目されたのは、ゆっくりが植物的な性質を持つと言うことだった。 植物型にんっしんで、ゆっくりは茎をはやす。この茎を外部ではやすことはできないか、 というアプローチだった。 植物型にんっしんは、大量にゆっくりをつくるのに向いている。しかし茎が生えている間、 母体となったゆっくりは茎に栄養を吸われる――すなわち、負荷を受け続けることになる。 ゆえに、回数を重ねれば良質なゆっくりであっても餡子が劣化する。 ならば生えた時点で茎を切り取り砂糖水などで育てれば、という提案もあった。だがこの 方法ではゆっくりが「足りないゆっくり」になったり、奇形化することさえある。当然味 も落ちる。やはりある程度、少なくとも丸一日程度は母体で育てる必要があるのだ。 これは当然、量産化の妨げとなる。 だが、ある研究員は、これとまったく異なるアプローチを提案した。 「草ゆっくり、順調に育っているみたいだな」 研究所の一室。中央におかれた水槽の中は、一週間前れいむとまりさがすっきりーし、地 に落ちた実ゆっくりが自ら埋まった場所だった。 男と同僚の研究員は、その水槽を眺めていた。 そこは今や畑のようになっていた。 地面か伸びる無数の茎。青々と葉を広げ、人工灯を力一杯受け止めている。そして、その 茎の先端に実るモノは。 「ゆっ……ゆっ……」 「ゆっくちぃ……」 「ゆっくち……うまれちゃいよ……」 夢見るように目を閉じ揺れる、実ゆっくりの姿があった。 通常の実ゆっくりより一回り大きい。そのもちもちした肌は高い品質を伺わせる。 新たな植物型にんっしんのアプローチ。 それは、「草ゆっくり」だった。 通常、植物型にんっしんでは、ゆっくりは茎を生やし実ゆっくりを生らす。 この「草ゆっくり」は、実ゆっくりを植物の実と同じ役割にしたものだ。 草ゆっくりは母体から栄養をもらうのではなく、地面に落ち血に潜り、根を下ろして植物 のように自分で育つのだ。 通常の植物型にんっしんで高品質のゆっくりを生み出すには、母体となるゆっくりの栄養 摂取、健康管理など細かに管理する必要がある。 ところがこの「草ゆっくり」にそれは必要ない。 母体は実ゆっくりを蒔いた時点で出産は完了となる。植物型にんっしんに比べ、母体への 負担は非常に少なくて済む。すぐさま次のすっきりーも可能だ。その上、実ゆっくりの数 もずっと多い。 地に蒔かれた実ゆっくりは、初期には親ゆっくりのしーしーなどの甘味を要する。だがそ の後、芽さえ出れば土の養分と日の光で自ら栄養を作り出し育っていく。ゆっくりの餡子 変換能力は優れており、通常の農作物の育たないような枯れた土地でも元気に育つ。また、 通常の作物より世話もいらず、生産も楽だ。 地に生えた根、天へ伸びる茎に空へ広がる葉。それらから栄養を生みだし、実ゆっくりは 子ゆっくりほどのサイズになってから生まれ落ちる。 しかも、非常に上質なゆっくりとして生まれるのだ。 ゆっくり加工所は、新たな高品質ゆっくりの大量生産方法を手に入れたのである。 「どうやら成功のようだな……」 男のつぶやきに、同僚の研究員は満面の笑みを浮かべる。 「この実験がうまくいったらいよいよ実用化か……いや、彼女のアイディアは本当に大し たものだな」 「ああ、彼女は本当に優れた研究員だったよ……」 「惜しい人を亡くしたものだな……」 ようやく実用化までこぎ着けた草ゆっくり。だが、その発案者は不幸な交通事故で、既に この世にない。 二人の研究員の間に暗い空気が立ちこめる。 「でも、こうして彼女の実験がうまくいったのは君の頑張りのおかげだよ!」 暗い雰囲気を吹き飛ばすように、努めて明るく研究員は言った。 研究の実現は困難を極めた。だが、迷わずくじけずあきらめず、ひたすらに研究に打ち込 んだ男の頑張りがあったからこそ実現したのだ。 だが、男はその惜しみない賞賛にくすりともしない。 「別に……俺はただ、彼女の問いの答えをみつけたかっただけだ」 「問いの……答え……?」 男は答えず、研究室を去った。 男は自分用の研究室に戻っていた。 研究室の中央には、青々と生い茂る草ゆっくりがある。 「君は『自分がゆっくりだったらあまり甘くならない』と言っていたけど、どうなるだろ う」 ゆ、ゆ、と。夢見る実ゆっくりたちは、男の言葉に答えない。聞こえていたとしても、言 葉を理解するだけの知能はない。 だが、男はかまわず言葉を続ける。 「君の遺灰を蒔いた土……そこから生まれたゆっくりは、ぬるい甘さに決まっている。き っと君と同じように、しあわせそうにしているんだろうな」 ゆ、ゆ、と。実ゆっくりは揺れている。微笑む口は、男の言葉の通りしあわせに生まれて くるんだろう。 「だから俺は甘くしてやろうと思う。君は草ゆっくりばかりでなく、画期的な虐待法だっ ていくつも生み出していたからね。それを試す。全部試す。土が枯れて、本当に灰になっ てしまうまで、ね」 男が部屋の隅に視線を投げかければ、いくつもの虐待道具が用意されている。 「君と一緒に草ゆっくりを生み出したかった。君と一緒に草ゆっくりを虐待したかった。 君が生きているうちに気づけば良かった」 男の声に、実ゆっくりはゆれる。微笑みを口にたたえたまま、生まれ出るしあわせせを夢 見ながら。 「君のことが、好きだって」 男の言葉は、静かな研究室にひどくむなしく響いた。 その言葉は誰にも届かない。 実ゆっくりだけが、ゆ、ゆ、と揺れながら、男の声を聞いていた。 了 by触発あき 過去作品 『ふたば系ゆっくりいじめ 163 バトルゆ虐!』 『ふたば系ゆっくりいじめ 172 とてもゆっくりした蛇口』 『ふたば系ゆっくりいじめ 180 ゆっくりばけてでるよ!』 『ふたば系ゆっくりいじめ 181 ゆっくりばけてでるよ!後日談』 上記以前の過去作品一覧は下記作品に収録 『ふたば系ゆっくりいじめ 151 ゆっくりみわけてね!』 元ネタ絵 byM1 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 後血の気の多いアホは、自分の住処に戻るといい。そんなに、虐待したいのなら運動しろ。そういうものはストレスが溜まっている証拠だ。 -- 2013-04-11 17 14 17 サイト名:ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKI 荒らし投稿ですねわかります -- 2012-12-03 17 56 08 血に潜るww -- 2012-07-19 14 11 45 すいませーん 子ゆ六匹くださーい! 4000えんまでならだしまーす -- 2012-02-21 20 33 14 これは悲しい恋の物語 -- 2011-06-09 00 23 05 うるせええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ! 空気の読めない虐厨はほかのSS読んでろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! -- 2011-01-12 03 07 28 虐待しろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! ゆっくりさせろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!! -- 2010-11-04 10 58 30
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/901.html
『久城学園の不思議』 お借りします 23KB ※久城学園の飼育→久城学園の夜→と続いています この二つを読まないと、訳がわからないかもしれません ギャグです、ぬるいじめです HENTAI注意 今回の登場人物 まりさ 今回の主人公。 久城先生 学校の理事長。胡散臭い笑みが素敵なお兄さん。 鬼居先生 芽出先生(同僚のお姉さん。今回は登場無し)LOVEの人。 めーりん 金バッチ。中身は激辛ピザまん。 あらすじ 人間の卑怯な罠に落ちて、お帽子に鎖を取り付けられてしまったまりさ。 しかし、人間の手先となっためーりんを聡明なるまりさの作戦によって倒し、 ついに、自らの手で自由を手にしたまりさ・・・。 卑劣な手段で自分を捕また人間に、まりさの復習が始まるのだった・・・。 ・・・以上まりさの餡内(脳内)より引用。 以下本編 キーンコーンカーンコーン ・・・という鐘の音が鳴り響いていた校舎も今はしいんと静か。 それは、今が真っ暗な夜だから。 中等部の生徒達は既に家に帰り、昼間の喧噪が嘘であるかのよう。 その、真っ暗な校舎の隅をぽよん、ぽよんと跳ねる一つの影・・・。 ゆっくりまりさだ。 先ほど帽子を交換したまりさの事は心配要らないだろう。 あのおうちに居る限りは人間は手出しができない。 人間に使われている以上、れみりゃだって手出しは出来ないのだから。 たしかに、毎日人間がご飯を持ってくるのは魅力的だ。 町にいる間、まりさはちっともゆっくり出来てはいなかったのだ。 しかし・・・とまりさは思う。 もともとまりさは、人間が独り占めしている野菜を取り返しにきたのだ。 たしかに人間が持ってきた『きゅーしょく』とかいうのは美味しかった。 しかしだ、ケチな人間がわざわざまりさに持ってきたくらいだ。 あんなに大事にしているお野菜はもっと美味しいに違いないのだ 残念ながら、畑の周りには、人間が卑怯にも罠を仕掛けている。 それに、あのお帽子を交換したまりさも助けに行かねばなるまい・・・。 まりさ程ではなかったが、まりさはたしかにあのまりさ(山まりさ)の中にも見いだしていたのだ。 決して、人間に下ることのない強い意志を。 まりさは、元々飼いゆっくりだった。 とは言っても、飼い主が気まぐれに、捕まえてきた二匹に作らせた子供ではあるが。 子供が出来た途端、両親は捨てられた。 そんなことをする飼い主に、まともな躾が出来るはずはない。 しかも、野良の二匹から生まれた子供なのだ。 案の定自分の強さを勘違いし、増長したまりさは、春になって放り出された。 ・・・選別に、残ったゆっくりフードを持たされて。 運良くまりさは学校からの脱出に成功した。 それは、山まりさが連れてきた子ゆっくりの一部が校舎に侵入し、人間とれみりゃがそっちを追っていたためではあったが・・・。 まりさは、ひとまず自分の『おうち』へ向かい、その後近くの公園に集まっているゆっくり達を総動員。 人間のあの大きなお家へ攻め込む、という絵を描いていた。 ぽよん、ぽよんとまりさは進む。 おうちに残してきたれいむとおちびちゃんが心配だった。 聡明なれいむのことだ、何も心配はいらないだろう。 それに、まりさに万が一のことがあったときのため、お家にはれいむとおちびちゃんが暫く暮らせる食料を置いてきた。 だが、もし人間に見つかれば、卑怯な人間に何をされているかわからない・・・。 英雄であるまりさなら兎も角、普通のゆっくりが人間に適うはずはない。 学校の近く、路地裏に段ボールが積んである場所がまりさの『まいほーむ』だった。 まりささがおうちに近づくと、れいむの背中が見えた。 だが、様子がおかしい。 ・・・まるで、れいむの様子はおちびちゃんが永遠にゆっくりしてしまった時のように暗い・・・。 何かあったに違いない・・・自然とまりさのあんよは速度を増した。 「れいむっ!?どうしたんだぜっ!!!」 慌てて家に飛び込むまりさ。 家の中に変わったことは・・・ 居ない!ありさのおちびちゃんが居ない! それに、まりさが貯蔵しておいた食料が、食い散らかされていた。 「れいむ!いったいなにがあったんだぜっ!!!」 振り返ったれいむの目に映ったのは、一人のまりさ。 そのお帽子は・・・お帽子は・・・あの、まりさであった。 山から下りてきたばかりで、ご飯の取り方が分からずに飢え死にしかけていたあの。 れいむは、狩り(ごみ漁り)が上手だったし、夫であるまりさの残してくれた食料もある・・・。 だから、れいむはそのまりさを助けてやった。 水と、食料を与えてやることによって。 だが、あのまりさはご飯をひっくり返した。 「こんなまずいもの、たべられるわけないでしょぉぉぉぉ!?ばかなの!?しぬの!?」だ。 れいむが必死に集めた食料を・・・。 仕方なく、れいむはまりさが残した食料を与えてやった。 乾式のゆっくりフードだ。 万一、ご飯が取れなくなった時のため残しておくつもりだったが・・・。 次の日、れいむは食料を見つけることが出来なかった。 人間が、ご飯を捨てている箱にふたを付けたのだ。 どうせ捨てるなら、れいむたちにくれてもいいのに・・・。 だが、そんなことを言っても仕方がない。 れいむは、山から来たというまりさに子供を預け、少し遠くまでご飯を探しに行くことにした。 果たして、ご飯を見つけることは残念ながら出来なかった。 仕方がない・・・今日はまりさが残してくれた食べ物を食べよう。 早くまりさは帰ってきてくれないかな。 ・・・家に帰ってきたれいむが見たものは、食い散らかされたごはんと、 だれも居ない家だった。 まさか、人間が来たのか!? 慌てて何があったのか、この場に住む長老ぱちゅりーに訪ねる。 れいむに返って来たのは意外な答え。 「むきゅん・・・れいむがかくまっていたまりさが、 みんなのおちびちゃんをつれてにんげんのいえにいっちゃったの」 「ゆぅぅぅぅ!?」 「れいむ、ざんねんだけど、あなたをこれいじょうここにおいておくわけにはいかないわ。 あなたがここにいるとおちびちゃんをとられたほかのみんなが、とてもゆっくりできないもの・・・」 「ゆあ゛ぁぁぁぁぁぁ!れいぶはなに゛もじでないのにい゛ぃぃぃぃ!?」 「・・・おなじことよ。あなたがたすけたまりさがあんなことをしてしまったんだもの。 あなたがあのまりさをたすけなければ、おちびちゃんたちはぶじだったの!!!」 「でも゛・・・でも゛・・・でいぶのまりざががえっでくるがもじれないのに゛ぃっ!」 「・・・れいむのまりさも、にんげんさんのおうちにやさいをとりにいったんでしょう? ざんねんだけど、もうあきらめなさい・・・きょうはもうくらいから、あしたのあさまではいてもいいわ だけど、あしたおひさまがのぼったら、すぐにでていくのよ。 ゆっくりしないでね!!」 ゆっくりしないでね・・・ゆっくりにとって、これほどの拒絶があるだろうか? 兎も角れいむは、これ以上此処には居られないのだと悟り、涙を流した・・・。 そこへ、まりさが帰ってきたというわけだ。 あのお帽子を見間違えるはずはない。 助けてあげたのに、ご飯を食い散らしていった。 助けてあげたのに、おちびちゃんを奪った。 あの、憎い、憎い、まりさだと。 「ゆあ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ゆっぐりじないでじねえぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 憎しみを込めて飛びかかるれいむ。 まりさは、訳が分からなかった。 人間の居場所からやっと帰ってきたのに・・・おちびちゃんは居ない。 れいむは、ゆっくりしていない顔でまりさに攻撃を仕掛けてくる。 「れいむっ、やっ、やめるんだぜ!まりさはまりさなんだぜ!わからないのかだぜ!」 「わがらいでがああああぁぁぁぁぁぁ!!わがるがら、ゆっぐりじないで、じねぇぇぇぇぇ!!!」 「ゆうぅぅぅぅぅぅ!?」 容赦のないれいむの攻撃。 最初は長いこと家を空けて拗ねているのかと思ったが、どうも違うらしい。 一体、何が起こったのか。 しかし、このまま攻撃を受け続ければまりさだってゆっくりできなくなる。 仕方がない、ちょっとれいむには落ち着いてもらうためだ。 軽くのし掛かって、押さえ込もう。 「ゆん!」 「ゆが!?」 まりさは、間違ってしまった。 それは、今まで通りの力で体当たりしてしまったこと。 ・・・一週間以上鎖で繋がれ運動はしない。 なのに、子供達が給食の残りを持ってくるためまりさの栄養状態は豊富・・・。 詰まるところ、その、デブっていた。 重さが増えれば、当然のしかかりの破壊力も増す。 さっきまで泣いて、体の水分が少なくなっていたれいむ。 ・・・食べ物が見つからず一日以上何も食べていない。 更にはさきほどのぱちゅりーの言葉。 死にそうなほど弱っていた(と思い込んでいる)れいむは、その重圧に耐えきれなかった。 体に圧力をかけられたれいむは、餡子をはき出して、永遠にゆっくりしたのだった。 「ゆがあぁぁぁぁん!なんでぇ!?なんで、えいえんにゆっくりしちゃうんだぜぇぇぇぇぇ!!!」 当然、まりさは訳が分からない。 軽く押さえ込んだだけで餡子をはき出してしまったのだから。 まりさは自分がデブっているという自覚など無い。 なんで、なんで、なんで、なんで。 訳が分からずに、騒ぐまりさの声は当然響き渡る。 その声を聞きつけて、他のゆっくり達が家から這い出てきた。 見れば、おちびちゃんを奪っていったまりさ(の帽子をかぶったまりさ)。 なぜここにいる。 おちびちゃんはどうした。 やっぱり、にげかえってきた。 おちびちゃんがいない。 きっと、にんげんにころされたんだ。 どうして、おまえがここにいる。 どうして、おまえはしんでないんだ。 「ゆ・・・ゆぁあ?」 まりさに向けられる、明らかな殺意。 まりさは、(ゆっくりにしては)聡明だった。 危機を感知する感覚が鋭かった、と言ってもいい。 此処にいてはいけない・・・まりさは、再び逃げ出した。 後ろでは、まりさを睨み付ける視線。 あの場のゆっくり全てがまりさを追いかけてきている気がした。 まりさは再び学校に戻ってきていた。 道行くゆっくりの全てから、殺意を投げかけられる。 まりさには、訳が分からなかった・・・。 何かが狂ってしまったに違いない。 そうだ、もう一度帽子を取り替えよう。 もう一度、人間のところでゆっくりしてあげよう。 そう思った。 校庭のれみりゃは、もう居なくなっていた。 先ほどまで、ほのかに付いていた高等部の明かりも消え、まりさを照らすのは月明かり。 遠くで光る街頭だけ。 まりさは、先ほどまで自分が居た犬小屋の前に帰ってきた。 だが、小屋の鎖には、自分の帽子が繋がれていない。 まさか!まりさの帽子をちぎって逃げ出したのか!? あわてて、小屋の入り口に向かう。 だが、黒くてどろどろに溶けた何かが、ぽつんと入り口に置いてあった。 何だろう?と近づくと、つーんとした臭いが漂ってくる・・・。 「ゆあああああ!くさい、くさいんだぜぇぇぇぇぇぇ!」 だめだ、とても臭くてくわえる事なんて出来ない・・・。 こんな臭い物、くわえることなど出来ない! 元々飼いゆで、それなりには美ゆっくりの部類に入っていたまりさはすぐにつがいをみつけた。 小汚いれいむではあったが、おうちを持っているのが魅力だった。 残念ながら、れいむは狩りが下手であった。 れいむが持ってくる食べ物は、みんなこんな酷いにおいのするものだったのだ。 まりさに、そんなものが食べられるはずがない。 まりさはれいむが取ってきた食べ物に口を付けることはなく、持たされたフードを食べ続けた。 ・・・れいむには決して分けることはなく。 だから、お野菜が有る場所があると聞いて、すぐに人間から取り返すことを選んだのだが・・・。 こんな臭い物が置いて有る以上、家の中には入れそうになかった。 呼びかけてみても返事はないし、外にお帽子もない。 おそらく、中には居ないんだろう・・・。 まりさはそう判断した。 ならば、こんな所に用はない。 そうだ、この大きなお家をまりさのものにしてやろう。 その方が、人間なんかに使われるよりもずっと家も喜ぶだろう。 まりさは、そう考え、校舎の周りを一周した。 すると、どうだろう。 侵入するのに丁度良い穴が開いているではないか。 この穴、風の流れを起こすために低い位置と高い位置に2カ所設置された通風口である。 本来であれば、このような通風口にはゆっくりが入ってこないようにするため、柵を取り付ける。 しかし、何故か此処に柵は付いて居ず、大きく口を開けた暗闇が広がっているだけであった。 ・・・まりさは思った。 この家は、まりさに使われたがっているんだっ! 間違いない、と。 まりさはそこから校舎に入っていった。 「きょうから、ここはまりささまのおうちなんだぜ!」 ポチャン。 まりさの『おうち宣言』に答えたのは、水の音だけ。 暗い校舎の中、まりさに答える物は誰もいない。 これで、この大きなおうちはまりさの物になったのだ。 いくら人間でも、人の家に土足で入り込み、家主を追い出すような無礼なことはしないだろう。 まりさのゆん生は、順風満帆である。 「ん?なにかいいにおいがしてるのぜ」 良くは分からないが、良いにおいがしている。 まりさは、周囲を見回した。 するとどうだろう? 並んだ白い容器に良いにおいのする玉が二、三個転がって入って居るではないか。 これは、まりさへの贈り物に違いない。 さしもの人間も、まりさの偉大さに気づき、早速贈り物を用意したわけだ。 「ゆふう、はじめからこういうたいどならまりささまもかんだいにならざるおえないのぜ。 しかたがないのぜ、このいえのにんげんはまりささまのどれいとしてつかってやるのぜ。」 器用にも、そう喋りながら玉を口に入れるまりさ。 口に入れた瞬間、何とも言えない臭いと、嫌なしょっぱさが口中に広がり・・・ 「ゆげぇぇぇぇぇ!なんなんだぜっ!」 まりさはそれをはき出した。 「ぐうううう!まりささまにどくをよういするなんて、にんげんめ、やっぱりいたいめにあわせないとだめなのぜ!」 はき出して正解であった。 トイレの芳香剤などを食べれば、生命力の強いゆっくりと言えど、死に至るであろう。 だが、自信のそんな幸運に気づかないまりさは、にんげんをやっつけると意気込み、先へ進もうとした。 幸い、トイレのドアは引き戸で、少し隙間も空いていた。 まりさは、こんな薄暗いところに興味は無いと、トイレの入り口に向け跳ね始めた。 「あかないよぉぉぉ」 が、急に聞こえてきた声に足を止める。 「な、なんなんだぜ?だれかいるのかだぜ?れいむ?ありす?」 「あかないよぉぉ、あかないよぉぉぉ」 「ゆっ!ひきょうなんだぜ、すがたをみせるんだぜっ!」 まりさが、何を言おうと声の主は開かない、開かないと繰り返すばかり。 二・三回、問いを返したが声の主は同じ事しか言わず、だんだんと腹が立ってきた。 まりさはそんな愚図には用は無いのだ。 こんな薄寒い毒の置いてある変な場所ではなく、暖かく食べ物のあるどこかに行かなくては。 「ゆ、そんなことまりささまのしったことじゃないのぜ。 あかないなら、そこでゆっくりしてればいいんだぜ。まりさは、おししいごはんを狩りにいくのぜ!」 「あかないの・・・ドアが・・・あかないのぉぉぉぉぉ!!」 まりさが、大声で声の主に叫んだ瞬間、バタン!とドアが開く。 中から、すごい形相の少女が涙を流しながら前方に手を伸ばす。 ゆううううう! 少女のあまりにゆっくりしていない様に腰(?)を抜かし、しーしーを漏らすまりさ。 いくら相手が愚図の人間だったとはいえいきなり出てくればまりさだって怖いのだ。 少女は目線の先に誰もいないことを確認すると、だんだん下に目線を下ろし。 「なーんだ、ゆっくりか。出てきて損した~」 トイレに帰っていった。 「な・・・!なんだったんだぜ?にんげんのぶんざいでまりささまをおどかすなんていちまんこうねんはやいのぜ!」 しまった、光年は時間じゃない・・・距離だ。 などと自分で突っ込む知能がまりさに有るはずもなく、不満を垂らしながら外に出た。 あんよがしーしーで濡れて、べちょべちょと気持ちが悪かった。 ―その1・トイレの花子さん― しばらく進むと、まりさの目に光が入ってきた。 宿直室である。 こんどはまともな食事にありつけるだろう。 まりさは、意気揚々と光に向かい、さっきのことを思い出した。 もしかしたら、また人間が居てまりさを脅かすために隠れているかもしれない・・・。 現に、中から人間の声がした。 さっきのようにしーしーを漏らしてはまりさの沽券に関わる。 まりさは、少々様子を見ようと、ドアの隙間から中を覗いた。 宿直室内部 「ああ、お前が無事で良かったよ」 「じゃおっ」 「ああ・・・一目見たときから、お前が・・・」 「じゃおおお(///)」 「しかし、俺には芽出先生という心に決めた人が・・・でも」 「じゃお?」 「そうだね・・・痛くしないから、さあ、おいで」 「じゃっじゃおー?」 鬼居先生の只ならぬ雰囲気に、慌てて逃げ出すががっちりと捕まれてしまう。 心なしか、鬼居先生の顔が赤い。 もしかしたら、病気なのかも・・・ 「・・・大丈夫、優しくするよ」 そう言いながら、めーりんのまむまむをそっと開き 「クロスッ・イン!」 自らのそそり立つモノをめーりんの中へ。 そして 「いでえええええええええええええええ!!!」 あまりの刺激に絶叫をあげる。 ・・・めーりんの中は辛いピザまん。 しかも、先ほどまで命の危機にさらされていたためか、激辛であった。 「いだだだだだ、でも、この痛みが、また・・・」 「じゃぉ!?」 人間でも痛いのに、ゆっくりのぺにぺになど突っ込めば死んでしまう。 めーりんが馬鹿にされるのはこんな理由であったのかもしれない。 少なくとも、ありすからは嫌われるのでは無いだろうか? 「ゆわぁぁぁぁ!な、なんなんだぜあれは!」 まりさは硬直していた。 さっきの何倍も恐ろしいモノを見た気がする。 まりさはあわてて宿直室を後にした。 ―その2・宿直室に響く叫び声― 「ゆ・・・おなかがへったのぜ・・・」 思えば、夕方から何も食べて居ない。 このような状態で人間に見つかれば、負ける可能性もある。 速やかに食事を探さなければ・・・。 そう考えながらぽよんぽよんと廊下を進むまりさの前に、小さな何かがあった。 たべものかもしれないのぜ!と思い、ゆっくりと近づく。 ・・・お饅頭? いや、違う、あれは・・・ 「まりさ、まりさなのぜ!?」 それは、まりさの子供だった。 が、良くみるとお帽子のかぶりかたがおかしい。 まりさは、お帽子はきっちりかぶる様に教えたのに・・・ 帽子は、子まりさの頭で不安げにゆらゆら揺れている。 あれでは、風が吹けば帽子が飛ばされてしまうだろう。 もう一度きっちりお帽子のかぶり方を教えなければ。 手のかかるおちびちゃんだ・・・ そうして、子まりさに近づき 「ゆああああああああああ!」 悲鳴を上げた。 子まりさは、右上の部分が、無い。 右目から頭にかけてがごっそりえぐられていた。 「ゆ・・・ゆう?」 「まりさ、だいじょうぶなのかだぜ!しっかりするんだぜ!」 子まりさが、声を上げる。 息はあることが分かってほっとしたが、このままではいつ永遠にゆっくりしてしまうか分からない・・・ ぺーろぺーろしてあげるために、子まりさの正面に回った。 親であるまりさの姿を確認し、子まりさも声をあげる。 「ゆ・・・にんげんに・・・かてるんじゃ、なかったんだじぇ?」 「ゆ?」 その通りだ、人間なんかまりささまにかかれば・・・ でも、どうしておちびちゃんは今そんなことを言うのだろうか? 「どう・・・して・・・まりしゃたちをおいて・・・にげたのじぇ?」 「ゆぅぅ!?まりさは、にげてなんかいないのぜ!? こうして、にんげんのおうちをまりさのものに・・・」 「みんな・・・しんじゃった・・・のじぇ・・・ まりさが・・・にんげんに・・・かてるなんて・・・いったから・・・」 「ゆううううう!おちびちゃん、なにがあったのぜ!」 「しねぇ・・・うそつきは・・・しねぇ・・・」 「ゆわあああああ!どぼじでぞんなごどいうのぜぇぇぇぇ!!!」 「しね・・・しね・・・しねぇ・・・」 「ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ!」 激情に任せ、まりさは子まりさを踏みつける。 それでもなお、しねぇ、しねぇ、と声がする。 まりさは、子まりさにのしかかったまま、踏む、踏む、踏む・・・。 「はあ、はあ、ま、まりさはわるくないのぜ! いうことをきかないおちびちゃんをおしおきしただけのなぜ! これは、あいがいきすぎたゆえのじこなのぜ! わるいのはおやにむかってしねなんていうおちびちゃんなのぜ!!!」 誰に言うでもなく、叫ぶまりさ。 そう、まりさは騒ぎすぎた。 夜の学校の管理者に存在を気づかせてしまう程度には。 「しねっ!しねっ!」 「ゆがあああ!まだしねなんていうのかだぜぇぇぇぇぇ!?」 そういって、ぐしゃぐやに皮と餡が混じった饅頭を踏みつける、が、 まりさは気づいてしまった。 廊下の端で月明かりを反射する羽に。 その声が、遠くから自分を狙う声だと言うことに。 「しねっ!し・・・」 夜の学校に放たれた、ふらんである。 学校に侵入してくるゆっくり対策の一つだ。 ゆっくりは1匹見つければ10匹居るといわれている。 学校に侵入されて隙間で子供でも生まれたら、駆除が大変なのだ。 そこで、夜間はふらんを学校に放っておく訳である。 「ゆああああああああああああ、どぼじでふらんまでいるのおぉぉぉぉ!?」 またしてもしーしーを漏らし、絶叫する。 これがふらんではなく、れみりゃだったならまりさは一目散に逃げていただろう。 だが、ふらんは・・・ 「あそぼー♪あそぼー♪」 侵入者がまりさだと気づくと、ふらんはにこっと笑いながら、ぱたぱたと近づいてきた。 ふらんは、まりさ種に対して何故だかこのように態度が変化する。 鳴き声も普段は『しね!』としかいわないのだが、『あそぼー』に変わり。 見た感じ、普段の殺意の波動剥き出しのふらんと違いにこにこと飛ぶふらんは可愛い。 が、この場合の『遊ぶ』とは鬼ごっこだ。 それも、捕まれば死。 まりさ種は本能的にふらんを恐れる。 その結果がこれである。 「あーそーぼー」 ゆわわ、としーしを漏らすまりさの周りをぱたぱた飛ぶふらん。 まりさが動き出すのを待っているのだ。 ふらんとしては、遊んでいるつもりなのである。あくまで。 「ゆわーーーーー!!」 しーしを周囲にまき散らしながらも、跳ねる、跳ねる。 その後をぱたぱた追っていくふらん。 この鬼ごっこは、まりさが疲れて足を止めるまで続く。 足を止めれば、中身を吸われ死ぬ。 走っている間は攻撃されないので、苦しみが、残りのゆん生の間永遠に続くのだ・・・。 「あそぼー♪」 そんなことお構いなしに、地獄の鬼ごっこを続けるふらんであった。 ―その3・廊下に聞こえる死の呪いの声― ―その4・廊下に誘う遊びの誘い― どれほど走っただろうか・・・? もう、まりさは走れそうになかった。 例え、足を止めれば死ぬと分かっていても死んだ方がましだとさえ思えてくる・・・。 死にたくはない、死にたくはないが、休みたい。 ふらふらになりながら、ふらんが自分を見失うことを願って教室の戸をくぐった。 「あそぼー、あそ・・・?」 急に、ふらんが教室の外で足を止めた。 「ゆ・・・?おって、こないのぜ?」 何故だか、ふらんは部屋の中まで入ってこようとしなかった。 このまま此処にいれば、安全だ。 まりさは、ほっとして教室の椅子、机と飛び乗ると、ほうっと息を吐いた。 ふらんは、相変わらず外でふらふら飛んでいるようだが、中に入ってこない。 流石に、ふらんを挑発する気にはならなかった。 此処には入って来れないと分かっても、である。 だが、外にふらんが居る以上ここから出ることはできないだろう。 あれだけ走ったら、お腹が空いた・・・。 まりさは、周囲を見回した。 月明かりに照らされ、部屋の中は見通しが良い。 部屋の中には、棚が並んでいた。 「ななな、なんなんだぜこれはあああああ!?」 今日何度目になるかという絶叫。 棚に並んでいたのは、ゆっくり。 もちろん、ただのゆっくりならばこんな絶叫はあげない。 顔の真ん中から二つに分けられ餡子がよく見えるれいむ。 目玉をえぐり出されたまりさ。 ぺにぺにを切り取られ、苦悶の表情のまま固まっているありす。 ビンの中でぷかぷかと液体につけられたぱちゅりー・・・。 色々な種類のゆっくりがそこには並べられていた。 そのどれもが、苦悶の表情を浮かべている。 こわい、こわい、こわい、こわい、 此処には居たくない! そうだ、こんな所から逃げ出さなければ! そう思い入り口を振り向けば、ふらん。 まりさは逃げ出せなかった。 此処に居るのもごめんだが、またふらんに追いかけられるのも嫌だ・・・。 どうすればいい、どうすれば! ふと、部屋にもう一つ扉が有るのに気づいた。 あわてて飛び込む。 少なくとも、この状況よりはましなはずだ。 「うっめ、これめっちゃうっめ!」 ぴちゃぴちゃと、何かをなめる音。 まりさが飛び込んだ部屋の先で、人間が何かを貪っていた。 「ゆっ!なにをたべてるんだぜ!まりささまがそれはもらってやるのぜ!」 ここは、まりさの家である。 この家にあるものはまりさのモノ。 人間が勝手にそれを食べるのは許されない。 だから、まりさがその食べ物を寄越せと主張するのは当然の事だ・・・。 まりさの中では、こうなっている。 人間は、その声に振り向く。 手には、饅頭。 りぼんの付いた饅頭だった。 「ゆああああああ!?」 「おやあ?ゆっくりですか、いけませんねぇ、こんな所に入って来ては。」 顔を餡子まみれにしてまりさに胡散臭く微笑みかける人間。 人間で言えば、顔を血で濡らして人間の足を掴んだ熊が目の前に出てきたようなものだろうか。 「ゆあ・・・あ・・・」 ついにはまりさの精神は限界を迎え、まりさは白目を向いて失神したのであった。 「おやおや・・・困りましたねえ?まあ、私が甘党だとばらされても格好が悪いですし・・・ 処分しておきますかねぇ・・・」 ―その5・理科室漂う餡子の香り― (いだいのぜぇぇぇぇぇ!?) まりさは、あまりの痛みに目を覚ました。 みれば、横には先ほど棚に並んでいた半分になったれいむ。 (ゆあああああ!なんなんだぜっ!あっちにいくんだぜぇぇぇぇぇ!?) だが、声が出ない。 聞こえるのは、うー、うーといううめき声だけ。 まりさの体は、セルロイドでコーティングされていた。 声どころか、体を動かすことも出来ない。 ただ、体の痛みだけが伝わってきた。 前方のガラス戸に映る自分の姿。 それは、さっきの子まりさと同じ。 1/4、右上だけが、餡子を剥き出しにされた、顔。 そこから、餡子と中枢餡が見える。 (ゆあ!ゆあぁぁぁぁぁぁ!!なんでっ、なんでまりささまがこんなめにあってるんだぜぇぇぇぇ!?) (たすけろぉぉぉ!だれか、まりささまをたすけろぉぉぉぉぉぉ!?) だが、聞こえるのは、同じようなうめき声のみ・・・。 誰も、まりさを助けない。 誰も、まりさに答えない。 (だずげろっ・・・だずげろぉぉぉぉぉぉ・・・) ゆっくり標本は、ゆっくりが生きた状態でコーティングしてしまうのが普通だ。 普通の生き物と違い、餡子が無くならなければ死なないゆっくりは、この状態でも一年は生きる。 その間、餡子が腐ることもない。 まりさの地獄は、始まったばかりであった・・・。 (だずげろ・・・だずげろぉぉぉぉぉぉ・・・) 「ふむ・・・この位元気なら、二年近く保つかもしれませんね・・・ねぇ?」 ―その6・準備室に響くうめき声― おまけ 「あら、鬼居先生は?」 「なんか、病院行くから今日は休みだってさ」 「珍しい事もあるものねえ?」 「そーだねー。」 あとがき 暫く間が開いてしまったのでリハビリです。 余り虐待出来ていないのですが・・・ すいませんです かいたもの ふたば系ゆっくりいじめ 349 久城学園のボランティア ふたば系ゆっくりいじめ 351 久城学園の飼育 ふたば系ゆっくりいじめ 354 久城学園の運動会~うえ~ ふたば系ゆっくりいじめ 355 久城学園の運動会~した~ ふたば系ゆっくりいじめ 358 久城学園の番人 ふたば系ゆっくりいじめ 363 久城学園の日常 ふたば系ゆっくりいじめ 365 久城学園の夜 これ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 鬼居先生はHENTAIなんですね。わかります。 -- 2012-05-19 15 26 28 フラマリかと思ったけどただの死亡フラグだったみょん。 -- 2010-07-09 13 01 51
https://w.atwiki.jp/th_izime/pages/603.html
1.うどんげにいじめられる 「おまえは、本当に」 鈴仙が俺の頭を足蹴にしている。 「どこまでも能無しのゴミクズね」 伏射姿勢なのであられもなく開いているだろう鈴仙のミニスカートの 内側を見ることは叶わない。 「存在が希薄でニューロンの密度に問題がある妖精でもここまで酷くはないわ」 酷評も当然というべきなのだろう、それだけの結果がそこにある。 手元には無残にも焼きついて弾詰まりを起こした小銃があり、 そのセレクタはフルオートに設定されたままだった。 「何回目?」 俺は応える。三回目であります、ヘル・コマンダ。 「三回目、おまえには姫のポケットマネーから買って戴いた有難い実包の重みが解っていないのかしら」 革靴が・・・否、軍靴というべきなのだろう、その頑丈な硬い靴底が 俺の頭をグリグリと地面にねじふせるのだ。 「しかも、おまえの弾丸は何発が的に当たったと思う?」 弾丸はその大多数が照準を調整する間もなく銃口から飛び出ていってしまった。 しかも反動で銃口が上を向く有様だ。 きっと弾丸の何発かは数キロ先に散らばっているだろう。 結果は推して知るべし。 「姫を御護りしたいとか抜かしていたわね」 はい、ヘル・コマンダ 「笑わせるわ」 軍靴は俺の頭をつま先で小突いて離れた。スカートの内側の花園は今回もその姿を見せることはなかった。 しかもこれは、一般的な価値観からいえば、小突くなどという生ぬるいものではないのだ。 裂傷ができるかぎりぎりの線だろう。 「私は分解整備がうまければ兵士として上出来なわけではないと言ったわよ」 はい、ヘル・コマンダ 「弾丸も撃たないうちから得意になっていた自分の愚かさを知りなさい」 足蹴からは開放されたが、俺は視線を戻さない。伏せを命じられているからだ。 「地上人風情が本当に笑わせるわ。私がしているのはコントのボケの伝授ではなく戦闘教練よ」 鈴仙はそのまま射撃位置までゆっくりと歩んだ。一連の音から、おそらく俺が壊したのとは 別の小銃を手にして、弾倉をセットしたように思われた。 「アハトゥング(注視)!」 即刻頭を上げる。屋敷の中では絶対に見せない神々しい表情の鈴仙がそこにいた。 今の彼女は、戦乙女とでも形容するのが正しいのだろう。 戦乙女はこう言われた。 「射撃とはこのようにするものよ!」 単発とバースト射撃があわせて五回繰り返され、そのすべては円の中へと吸い込まれた。 こころなしか、鈴仙は満足したようなものを浮かべていた気がする。 それは一瞬のことであり、どこまでも赤い目はすぐ冷徹なものへ戻ると、俺を向いた。 「○○。罰として戦闘装備で竹林を3周、駆け足。命令」 2.うどんげがいじめる 拾ってきた人間にメシを食わせた 食わせたらすぐ追い出すつもりだった だのに、なぜかそいつを姫がお気に召された 自分のお部屋に招く有様だ。 なんでも毎日部屋で芸夢の相手をしているらしい やがて食事中にイチャつくようになって、腹が立った 私には、姫に悪い虫がついたようにしか思えなかった そいつがある時こう言った 「俺には弾幕は撃てないけど、万一のとき姫をお守りできる何かが欲しいんだ」 それは好機だった 軍事教練の名のもとに憎きそいつを好き勝手にできる好機だった 私がその好機を見逃すわけがない 月面流のやりかたでその根性を鍛えなおしてやる 訓練がはじまって一ヶ月が経った。 私は絶好調だった。 そいつが何か失敗するたび、容赦なく叱責し、罵倒し、足蹴にし、頬を叩き、許しの言葉を吐かせた。 そいつの頭部を足裏で地面に押し付けて土と雑草を食ませるたび、私の中で何かがはじけた。 そいつが犯した、いかにも地上人らしい下種で愚かな失敗を辛辣に評するたび、筆舌に尽くしがたい快感を得た。 そいつが私の責め苦に表情を歪ませ、恥辱を滲ませ、言葉を詰まらせるのを見るたび、背筋がゾクゾクした。 そいつを汚すたびに私は胸がスッとして、師匠からの虐めや姫の無理難題にもいつも以上に耐えられるのだ。 人間を虐待するのがこんなに気持ちいいなんて夢にも思っていなかった。 こんなにいいのなら、地上人と月の戦いに加勢すればよかった。 訓練がはじまって二ヶ月が経った。 危険な訓練を増やしてみた。 姫がやりすぎではないかといわれるが、軍事教練にやりすぎなどということはない。 月と違って地球では気密服が破けて窒息死することなどないのだから、それは本当なのだ。 アスレチックコースの凶悪版を重装備で踏破しようともがくそいつが足を止めるたび その足元に銃弾を叩き込んで前進を強要した。 私は愉快だった。笑いを抑えるのが苦痛なくらい愉快だった。 あはは あははは 訓練がはじまって三ヶ月が経った。 先月までとうってかわって私は不調だった。 姫が 姫が、そいつが心配だといって連兵場にやってくるのだ 訓練を視察されるのだ。いや、あれは視察ではなく、そいつを見守っているのだろう。 ムリなどできないし、かといってそいつへの態度を改めれば不審がられてしまう。 やりづらい、やりづらすぎる。報いなのだろうか? 訓練がはじまって四ヶ月が経った。 姫は相変わらずここに足を運ばれ、訓練後にわざわざそいつを介抱なさる。 そして私はやりづらい中、姫とそいつが仲睦まじそうにしているのに不満を感じている。 最初は姫を奪ったそいつが憎いのだと思っていたが、多分ほんとうはそうじゃない。 私は、その、そいつが、私がどんな無茶苦茶な命令をしても耐えて、私に従っていたそいつが 私のオモチャなどではなく、姫のものなのだという、明確な立場が構築されてしまった気がして ・・・違う、違う違うちがう! 私はあいつを好いてる、あいつに逞しさを感じている、あいつが気に入ってるんだ! どうかしている、おかしい、こんなの嘘だ 誰かどうにかしてくれ 訓練がはじまって四ヵ月半が経った。 私は寝込んでいる。精神的なギャップに体が耐えられなくなったらしい。 症状は下痢、発熱、倦怠感、めまいに加えて波長がうまく掴めなかったりする。 妖怪としての部分に影響が発生しているらしい。 それと、なにより あいつのことが頭から離れない 気が付くとあいつのことばかり考えていて うまく眠れたと思ったらあいつの夢ばかり見る 襖の向こうから時折姫とあいつが一緒してる声が聞こえてくるんだ 悲しいよ 寂しいよ なんで最初から素直になれなかったんだろう 3.うどんげをいじめる 竹林を周回しているうちに朝日が上ってくるようになってもうだいぶ経つ。 俺の生活はあの四ヵ月半によってすっかりかわってしまった。 早朝に目が覚め、暇さえあれば立ったままでも眠りを貪るのはともかくとして 毎日適当に運動をしないと体が落ち着かなくなってしまったのにははなはだ参っている。 こうして毎朝はやくから、以前と同じ基礎トレーニングを欠かさず行うのが日課だった。 「また早くなったね。さっさと戻って朝御飯にしよう」 竹林の出入り口(と言うべきか、そこはただの藪である)では案内係のてゐが待っていてくれる。 そして、てゐに導かれ永遠亭に戻ってみれば、そこには愛すべき姫が待っておられるのだ。 「おはよう○○、今日ももうランニングは終わった?」 おはようございます姫、左様にございます。 自分だけならばともかく、姫がそれに付き合ってこられるのが、どうも歯がゆいのだ。 元はといえば、俺は姫をお守りするためにと訓練をはじめたはずなのだが 「こっちの用意はもう済んでるわよ。また一日付き合うわ」 その結果の介抱を姫に任せているようでは本末転倒としか言いようがない。 『笑わせるわ』 あの言葉が脳裏をよぎる。 まさしくその通りなのだろう。自分はまだまだ不甲斐ないやつでしかない。 鈴仙、いつの間にかその名で呼ぶことも殆どなくなったが、彼女の言うとおりだったのだ。 姫をお守りするため、自分の甘さを克服するためにも、俺は休まない。 たとえ鈴仙・・・否、軍曹が病床から出てこれなくても。 その軍曹はといえば、原因不明の病でもう一ヶ月も寝たきりであった。 俺が近寄ろうとすると拒絶の声をあげ、果ては命令とまでいうものだから その容態は看護をしている連中からの伝聞だけになってしまう。 しかし、そこのところがどうにも不明瞭で釈然としないのだ。 そもそも永琳様の手にかかれば多少の病は簡単に治るはずだが、その永琳様は 仮にも弟子が寝込んでいるにもかかわらずほったらかしにしているし、 姫に聞いてもはぐらかすばかりで明瞭な答えは得られなかった。 看護を担当している兎に尋ねても要領を得ない回答しかかえってこない。 あの鬼軍曹がいったいどうしたというのだろうか。 とてつもなく重たい病なのか、あるいは何か別の問題なのか、俺には見当もつかなかった。 気がつけば 「○○」 俺は軍曹の部屋に接した廊下に立ち尽くしていた。 「○○、また此処?」 永琳様の言葉で我に返る。そうだ、俺は今日こそ事の真相を確かめようと 「心配なのは分かるわ、でも今のあの子は、駄目よ」 何が駄目なのですか、俺にとって軍曹は― ―あるいは、軍曹はもう助からないのかもしれない。 そんな恐ろしい想像が時折、脳裏をかすめることがある。 あのとてつもなく強大でいかなる相手も打ちのめすような無敵を具現化したような軍曹が 突然倒れて面会謝絶なのだ、そう考えるのも一理あるだろう。 だが俺は否定した。頭の中で必死にそれを否定した。 俺にとって軍曹はすでに大きな存在だった。軍曹がいなくなるなど考えたくもない。 軍曹は俺の人生を、価値観を変えてしまった。以前の怠惰で不健康な生活など もはや考えられないことだ。 これだけの時間で幻想郷の環境に適応させてくれた軍曹は俺にとってもはや・・・ 永琳様はやさしい顔でうなずかれる。 「解っているわ、○○。あの子もだって、貴方の面倒を見れないのを悔やんでいるのよ」 大丈夫なのですか、軍曹は。また以前のように戻ることができますか 「きっとできるわ。時間がかかりそうだけど、きっとよ」 信じますよ、永琳様。どうか軍曹を・・・ 永琳様は俺の肩を掴んで頷かれた。 俺はそれ以上を求めなかった。 そろそろ夜も更けてきていて、その時間帯は姫が月を眺めるのに付き合えと仰るのだ。 俺は名残惜しくもその場を離れて 全部 全部聞こえたぞ 全部だ 全部聞いてた あいつは あいつにとって私は"軍曹"か 敬愛すべき上官というわけか これは光栄だな あれだけの仕打ちをしておいて敬愛の念をもって上官に接してくれるとは あれほどのやつはそういない きっといい男になる そのあいつに 私は 女として見られていないんだ あいつの中での私はもう固まっているのか もうだめだ きっとあいつは一生私を人生の師としてしか見てくれないにちがいない あああああ ふすまがひらいていた そこにはわたしのししょうであるところのえいりんさまがまんめんのえみをうかべて わたしをみくだしていたのだ そしてししょうはこうのべられた 「優曇華、もう解ったでしょ。あの子は姫のもの」 私はそこではじめて自分がなぜあそこまで脅迫的にあいつを虐待したのか理解した 私はそこではじめて自分が姫に対して何をしたのか理解した 私はそこではじめて自分が姫に負けたことを理解した 私はそこではじめて自分があいつを奪い損ねたことを理解した 「し、し、し!師匠!」 私の声は裏返ってそれはそれはひどいものだったろう 「優曇華。貴方の気持ちはわかるわ。でも貴方は姫のペットでしょう?」 ペット風情が主人の恋敵になどなりはしない。そんなことは最初からわかっていたはずだ しかし私はそれを理解することを拒んだ。認めようとしなかった。認めたくなかった。 「狂気の瞳で○○を狂わせてしまわなかったのはよく我慢したわね」 師匠が私の背に腕を回す。抱擁だったが、それが一瞬何かよくわからなかった まだ波長がつかめていないのか、そう思ったが違う。涙で霞んで何も見えていなかったのだ 「師匠、わたし、私は・・私は!!」 抱擁したまま師匠は言った。 「笑わせるわ」 「え?」 そうだ、師匠は怒っていたのだ。 師匠の大事な姫に反抗した私に怒りを向けていたのだ。 波長はやっぱり掴めていなかった。普通なら怒りなどすぐ察知できるのに。 「どこまでも能無しのゴミクズね」 「し・・・え?師匠・・・ししょ・・・」 涙でぐちょぐちょになった顔のまま鈴仙は真っ白になっていた。 抱擁した鈴仙の背中をさすりながら永琳は、かつて鈴仙が○○に向けた侮蔑と非難の言葉を そのまま愛弟子へとぶつけ続けた。 「○○にかまけて私との薬の修行を放り出していたことは不問だと思った?」 「ぅ・・ぁ・・・ご、ごめんなさい、ごめんなさい!ごめ・・・」 鈴仙は罪悪感と絶望感と喪失感の黒い巨大な塊に押しつぶされた。 彼女の瞳はもはや何も映してはいなかった。 月兎といえ、心の支えの足りない少女が一人で背負うには たかが恋煩いの代償であるにもかかわらず、それはあまりに重すぎた。 ただ薄れいく意識の淵で、鈴仙は、半年ほども前、 姫に夢中で自分に振り向いてくれない○○に不満を感じたあの日のことを思い出して どうしてこんなことになったのか思い出そうとしたが それも叶わないまま、途切れた。 今宵の月は格別だった 姫は毎日のように聞かせてくれる 月で昔何があったのかを 故郷の話を いつか姫と、できることなら軍曹と 一緒に月の土を踏んでみたいと そんなことを考えながら 転寝をする姫の頭部を膝に抱えながら 思うのだ ending No,4096 素晴らしい そう 素晴らしい -- 名無しさん (2008-09-15 01 58 08) 素晴らしいの一言です -- 名無しさん (2008-09-19 01 34 33) ああ、素晴らしいな -- 名無しさん (2008-09-19 21 59 28) これは美しい -- 名無しさん (2009-08-03 15 21 16) 素晴らしい -- 名無しさん (2009-08-03 16 16 38) 素晴らしいよ -- 名無しさん (2009-08-03 17 39 27) まったくもって素晴らしい -- 名無しさん (2009-08-03 21 22 04) 非常に素晴らしい -- 名無しさん (2009-08-05 18 27 53) 素晴らしすぎる -- 名無しさん (2009-08-10 01 53 00) 素晴らしいですね -- 名無しさん (2009-08-10 04 46 42) 貴方が神か -- 名無しさん (2009-08-14 14 19 02) すごい読みごたえあるなぁ -- 名無しさん (2009-08-14 17 44 30) 内容はよかった が ↑のコメで白けた -- 名無しさん (2009-08-14 18 41 53) 最終的にはハートマンエンド -- 名無しさん (2009-08-27 09 15 19) 素晴らしい以外いえないのかお前等は -- 名無しさん (2009-08-27 12 38 13) エクセレント -- 名無しさん (2010-01-16 00 20 42) 作者、グッジョブ!! -- 外道 (2010-01-16 07 58 01) ブラボー! -- 名無しさん (2010-03-22 05 34 00) これは作り込まれたハイレベルないじめだな うどんげの立ち位置が切ないけれど、不思議と後味の悪さを感じないような 読後に妙な満足感がある -- 名無しさん (2010-10-27 03 01 21) ending No,4096 他のはっ!? -- 名無しさん (2010-12-01 18 35 42) いいぞもっとやれ あれ?なにこの座やk(ピチューン -- 名無しさん (2012-05-22 00 07 54) ○○の視点から鈴仙の視点に変わったのは空白があったからまだいいけど、 なんでいきなり鈴仙視点から三人称の書き方になってるんだ? 良い作品なのに読みにくくてもったいない。 -- 名無しさん (2012-09-11 17 43 53) はい。名前のとうりですwwてか名前が本文ですwwおもしろかったですよ!つづきみたいです!あと名前は略してピチューンですwww -- お願いですから次回作ハッピーエンドにしてくださいお願いしますこのままじゃうどんげがぁぁ!!!いや鈴仙がぁぁぁ!!!ピチューン (2013-01-16 03 00 41) こういうのは無理に続編つくってハッピーエンドにすると、逆につまらなくなる。 -- 名無しさん (2013-01-17 10 14 55) 読み応えがあった!楽しく読ませてもらったよ!あざす -- 名無しさん (2013-07-06 07 04 24) 「姫が大事」とか気持ちわりいんだよ -- 名無しさん (2013-07-09 06 05 19) いじめというより若干ヤンデレ? -- 名無しさん (2013-09-26 23 30 21) 鈴仙ざまぁwww -- 名無しさん (2014-10-12 11 27 25) 名前 コメント